Go to contents

「政府の勝手にはならない」 国民銀行頭取が心境語る

「政府の勝手にはならない」 国民銀行頭取が心境語る

Posted August. 29, 2004 22:31,   

한국어

「政府が不当な干渉をしようとするなら、国民(ククミン)銀行の株主や市場は黙っていないはずです」

金正泰(キム・ジョンテ)国民銀行頭取は29日、証券先物委員会(証先委)が国民銀行に対し懲戒決定を下したため、本人の頭取連任が事実上難しくなったなか、このような立場を明らかにした。

金頭取は同日、京畿道華城市(キョンギド・ファソンシ)にある自分の果樹園で本紙記者に会って、「政府が銀行頭取を思うままに決められる時代はもう過ぎだ。米国の格付け会社であるスタンダードアンドプアーズ(S&P)も、『納得しがたい』と言う意見を伝えて来た」と述べた。

これに先だち証先委は25日、国民銀行と国民カードの合弁過程で会計処理上ミスを行ったとの理由で、国民銀行に対し重い懲戒決定を下した。金頭取に対する懲戒は、来月9日に開かれる金融監督委員会(金監委)制裁審議委員会でなされる予定だ。

次は金頭取との一問一答。

——証先委の懲戒と関連して、政府側に接触したことがあるか。

「対話は一切なかった。会計処理方式問題で揉めているのではないか。米国では問題にならないことだ。韓国では税務会計と財務会計が違うので問題になっている」

——「政府が自分に都合のよい銀行頭取を望んでいるのではないか」という意見も出ている。

「今は政府が勝手に頭取を決められる時代ではない。政府は本当にそうする気なのか。(政府が不当な干渉をしたら)市場と株主らが黙っているはずがない」

——外国人株主たちが持ち分を売り渡してしまうこともあり得るという意味か。

「国民銀行の株式を売り渡すか、政府にある形態の圧力をかけるかは、投資家が決める問題だ。しかし今回の事態に対しては、市場が判断するはずだ。最近、S&Pは『(会計処理をめぐる最近の論難は)納得しがたい』と言う意見を送ってきた」

——「LGカード事態の時、国民銀行が政府の憎しみを買った」と言う話もある。

「財閥が経営をして問題が生じたら、当然責任を負わなければならないのに、LGグループは『自分は知らない』と手を引いた。そのような状況で、債券銀行として原則的な問題を提起しただけだ。そして結果的には、政府の要求を全て受け入れたではないか。」

——今後、どう対応するつもりか。

「来月9日に金監委制裁審議委の決定が出るまでは何も言えない。外国人株主や投資家にも、『現在としては何も言えない』と伝えた。ややもすれば、株主や市場に間違った情報を与えることになるかも知れないからだ」

——金監委の予告どおり、重い懲戒が決定される場合、法的対応をするつもりか。

「(笑いながら)国民銀行の実務者らがそんな話をしたのかも知れないが、今は何も言えないし、計画もない。私は原則を守りながら生きて来た。経験から言うと、それが勝つ道だ」

——銀行頭取の後任者構想に対する日頃の考えは何か。

「国民銀行合併後の2年間、合併作業を締め括るのに全力を注いできた。3年目の今年に入ってから、後任者問題が提起された。頭取選任は取締役会の固有権限だが、私にも自分なりの考えはある。後任者は前任者と経営哲学が同じでなければならないということだ。その二人の考えが違っていたために、うまくいかなかった銀行の事例が多い。後任者選定問題は十分な時間を持って決定されなければならない。(今のように)交代時期が切迫した状況で、候補を何人か出して選ぶのは望ましくない」

——国民銀行を長期的にどんな銀行に育てて行く計画か。

「今までと同じく、旧住宅銀行が専門にしたモーゲージローン(長期住宅担保貸し出し)部門と、旧国民銀行の得意だった小売り金融に勝負をかけるつもりだ。アジア地域の代表銀行(regional bank)が目標だ。海外銀行に対する投資も続ける。昨年11月投資したインドネシアのBII銀行の持ち分の含み益率が9ヵ月ぶりに70%に達した。タイと台湾への進出も検討している」



李𨩱容 金承眞 lcy@donga.com sarafina@donga.com