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「韓国社会はいま解体の危機」 ソウル大教授が診断

「韓国社会はいま解体の危機」 ソウル大教授が診断

Posted September. 01, 2004 22:04,   

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最近の韓国社会は、構成員同士の依存関係が解体したか敵対関係が深まる「社会解体型の危険」に直面しているという主張が提起された。

ソウル大社会学科の林玄鎮(イム・ヒョンジン)教授は2日、峨山(アサン)社会福祉財団創立27周年記念シンポジウムで、このような内容を柱とする基調発表文を発表する予定だ。

1日、峨山財団が事前に配布した基調発表文で、林教授は「通貨危機後、政治、経済的構造に急激な変化が起こり、凶悪犯罪や失業の増加、離婚と低出産、高齢化など社会の結束力や持続可能性を脅かす傾向が際立つ」と述べた。

林教授は、社会解体への危険が持ち上がった原因として成長至上主義を中心にした「圧縮した近代化」を取り上げ、「これは1998年の通貨危機以降、経済面での生計の危険が再び増えたのと深い関係がある」と分析した。

また「地域と階層を軸にしていた葛藤構図も、若い世代を中心に爆発的に多元化が進んでいる。新しい危険に備えて、社会安全網を構築してこそ、持続可能な健全社会に進むことができる」と指摘した。

教授は、さらに「韓国社会は韓国戦争後、七つの危険を経験した」とした上で、△1950、60年代の国家的な安保危険と経済面での生計の危険、△70、80年代の政治的抑圧の危険、△90年代の技術的災難の危険、△2000年代の地球的な生態の危険、自然的な災害の危険と社会的解体の危険を提示した。

林教授は、過去30年間の犯罪率と離婚率、失業率など各種の社会指標を分析し、このような結論に到達したと主張した。

峨山財団創立記念シンポジウムは2日午後2時から、ソウル龍山区孝昌洞(ヨンサング・ヒョチャンドン)の白凡(ペクボム)記念館で「危険・災難社会にどう対応すべきか」をテーマに開かれる。



兪載東 jarrett@donga.com