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健康検診の異常、恐れ過ぎることはない

Posted September. 05, 2004 22:24,   

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夏で疲れた体に元気を与えなければならない秋。健康検診センターに足を運ぶ人が増えている。

数時間にわたって検査を受けるが、医者の説明は10分足らず。空しい気もする。結果表には専門用語ばかりがぎっしり書かれていて理解し難い。もし、検査結果で異常が見つかったと言われてもあまりにも落胆することはない。病気でなくほかの原因による可能性も高いためだ。

▲癌、早とちりは禁物〓血液検査表の腫瘍マーカーの数値が正常範囲を外れていると、誰もが驚くはず。しかし、マーカーの異常数値が必ずしも癌を意味するわけではない。

前立腺特異抗原(PSA)検査は前立腺癌を早期診断する尺度。しかし、前立腺に肥大症や炎症が生じてもPSA数値が上がる。ただ、5以上になる場合は癌の疑いがあるので、超音波検査が必要になる。

大膓癌、肺癌などを判別する癌胎児性抗原(CEA)は、胃腸や十二指腸潰瘍、腸炎がある場合も増加する。喫煙者も高い数値を示す。10以上の場合は、腹部コンピューター断層撮影(CT)と大腸内視鏡など精密検査が求められる。

卵巣癌を示すCA—125は子宮内に炎症があったり、妊娠初期の場合も数値が高くなる。ただ、こぶが見つかったら周期的に観察し続けて、手術するかどうかを決めなければならない。

CTや超音波で瘤が見つかった場合は、癌の疑いがある。しかし、瘤は肝臓や腎臓、甲状腺などでよく見られる現象なので、持続的な観察が必要だ。

▲高血圧?小便に血が混じっている?〓健康検診では心配と空腹のため、体と心が緊張し、血圧が普段より高くなりやすい。専門医は、「間違った判定で血圧降下剤まで処方される場合がよくある」と指摘する。血圧が高かったら、楽な状態で再び検査を受けるようにする。

再検査でも血圧が高く出た場合は、自家血圧計で家で測定する。病院へ行けば緊張して血圧が高くなるいわゆる「白衣高血圧」が非常に多いからだ。

小便検査で血が発見されることも、やはり珍しくない。しかし、その原因が膀胱癌の確率は1%未満。喫煙者の小便には一時的に血が混じっていることもある。甚だしくは検査当日、軽くわき腹をぶつけたり、無理な運動も原因になることもある。女性の場合、細菌感染による膀胱炎も疑ってみる必要がある。

▲肝機能異常?〓肝機能検査項目は10種類前後。その中から、一つだけ正常値を離れても「肝機能異常」と言われるが、それが病気であることは非常にめずらしい。よく現われるのは総ビリルビン(T−bilirubin)の増加現象。「黄疸数値」と呼ばれるビリルビンは急性肝炎で増加する胆汁色素。しかし、空腹時にも増えるので、ビリルビン数値だけを見て、肝臓疾患と判断することはできない。ほかの肝機能数値が共に上昇していたら、精密検査が必要だ。

「脂肪肝数値」と呼ばれるGOT(AST)とGPT(ALT)は急性肝細胞に損傷がある時一番敏感に増える酵素。しかし、正常範囲の2倍以内で肝炎など他の異常がなければ、普通は大きな問題にならない。肥満の人が70以上の場合には運動と体重調節が必要になる。

(アドバイス〓ソウル大学病院家庭医学科の朴ジンホ教授、朴ミンジョン内科教授、三星ソウル病院内科のチェ・ユンホ教授)



孫宅均  sohn@donga.com