朝鮮中央(チョソンジュンアン)通信が報じたところによると、韓国と北朝鮮の民間交流で北朝鮮側の窓口となっている民族和解協議会は4日、スポークスマン談話を通じて「南朝鮮(韓国)当局が心から(南北)対話の再開を願い、統一に関心があるならば、民族的な和解と団結を妨げる(国家)保安法を撤廃する勇断を下すべきである」との立場を明らかにした。
この談話は最近、北朝鮮側が故金日成(キム・イルソン)主席への弔問問題と北朝鮮脱出者468人が韓国入りしたことなどを理由に、南北当局間の対話を拒否しているなか、国家保安法の廃止と南北対話の再開を結び付ける方針を示唆したもので、北朝鮮側の今後の出方が注目される。
談話は「最近、南北関係が曇っているのも、結局、対話相手の共和国(北朝鮮)を認めず、同族を敵と定義付けた保安法のためだ」とし「保安法を撤廃するかどうかは、南側内部の『法律』の問題ではなく、南北関係の前途を左右するカギとなる問題だ」と付け加えた。
また「保安法の撤廃に反対してきた人は、今後、共和国に入ることはできない」とし「自分の時代を終えた歴史の堆積物である保安法は、改正ではなく完全に撤廃されるべきだ」と強調した。
夫亨權 bookum90@donga.com