ゴルフの成績は相対的だ。いかにうまい選手でもよりうまい選手に出くわすものだ。
6日、米イリノイ州スプリングフィールドのレールGC(パー72)で閉幕した米女子プロゴルフ(LPGA)ツアーのステートファームクラシック(賞金総額120万ドル)がそれを物語っている。在米韓国人のクリスティナ・キム(韓国名・金チョロン、20)が23アンダーの265打の好成績にもかかわらず、1打差で惜しくも2位に終わった。
23アンダーはキャロン・スタプルス(英国)がウェルチズプライズ選手権で記録した今季米LPGAツアー最多アンダー優勝スコアより1打少ない、すばらしい成績。当時、李貞妍(イ・ジョンヨン、韓国タイヤ)は第1ラウンドで100アンダーを打ち、17アンダーと善戦したが、4日連続60打台をマークしたスタプルスに負け、2位にとどまった。
クリスティナ・キムも同じだった。彼女は第1ラウンドでコースレコード・タイ(10アンダー62打)をマークし、首位を維持したが、2、3ラウンドで連続9アンダー63打を打って4日連続60打台の猛打を振るったクリスティ・カー(米国)に1打差で敗れた。
第3ラウンドを1アンダー71打と崩したせいで、カーに4打差で逆転されたキムは、最終ラウンドで一時再び単独首位になったが、結局再逆転されたため、悔しさはさらに大きい。
14番ホールまでにバーディーを五つ決めたキムは、15番(パー5)で会心のイーグルを打ち、合計24アンダーとカーを1打差で追い抜いた。
しかし、16番(パー3)でティー・ショットのミスからボギーを叩き同打を許してしまったキムは、17番(パー4)で再逆転のバーディーを打ったカーに再び1打差で抜かれた。
「勝利の女神」は最終18番(パー4)に訪れた最後のチャンスでも、キムには微笑まなかった。カーのドライバーショットはフェアウエイ右側の木の下に落ち、到底ツーオンが不可能な状況。一方、クリスティナ・キムは、ホールカップ1m20の距離にツーオンさせ、最低でも延長戦は可能にみえた。
しかし、キムのバーディー・パットはホールカップの右にずれてしまい、カーは落ち着いてパーパットを成功させ、今季3回目の優勝を獲得した。
カーはこれで通算4勝のうち、3回も韓国選手を抜いて首位に立った形となった。
02年ロングズ・ドラッグズ・チャレンジで韓煕円(フィラ・コリア)に1打差で勝ち、初優勝を手にしたカーは、今年4月、タケフジ・クラシックでは全雪顔(チョン・ソラン、23)を延長の接戦の末破り、今シーズン初優勝を収めた。
安永植 ysahn@donga.com