「勝負師」のボンフレール監督(58)が真剣を抜いた。サッカーの韓国代表チーム・ボンフレール監督は、8日午後7時(韓国時間)ベトナム・ホーチミン・トンニョトスタジアムで行われる06ワールドカップ(W杯)ドイツ大会に向けたアジア地域2次予選7組ベトナムとの試合を控えて、大量得点による完勝を宣言した。
ベトナムは国際サッカー連盟(FIFA)の9月ランキングが94位と、韓国(23位)より71段階も下の弱いチーム。韓国はベトナムと戦った歴代国家代表チーム間の試合(Aマッチ)でも14勝6引き分け2敗で圧倒的な優位を占めている。今度の試合は44年ぶりに0—1で敗れた昨年10月19日のアジアカップ予選の雪辱戦になる。
▲「キラー総揃い」と「フォーバックシステム」〓ボンフレール監督は、安貞桓(アン・ジョンファン、横浜)、李東国(イ・ドングク、光州)のツートップに、薛鐗鉉(ソル・ギヒョン、ウルバーハンプトン)、李天秀(イ・チョンス、ヌマンシア)、車(チャ)ドゥリ(フランクフルト)ら代表的なストライカーをみんなエントリーに載せた。
アジアカップ大会の時は、安貞桓と車ドゥリらが交替メンバーで出場し、李天秀は今回初めて「ボンフレール号」に合流したため、これら5人のキラーが同時に先発出場するのは初めてのこと。
ボンフレール監督はまた、李栄杓(イ・ヨンピョ、アイントホーヘン)と宋鍾国(ソン・ジョングク、フェイエノールト)の「左栄杓—右鍾国」ラインを再び稼動させて、スリーバックからフォーバックシステムへの転換を試みる予定。アジアカップではスリーバックを使ったが、宋鍾国が加わったことで、李栄杓・宋鍾国の活発な攻撃加担能力を利用するため、再びフォーバックシステムを使うことにしたもの。
▲勝利の3大難題〓ベトナム戦完勝の足を引っ張る第一の障害は主戦の相次ぐ負傷。守備の「若い血」の曹秉局(チョ・ビョングク、水原)が負傷で落後し、大黒柱の柳想鉄(ユ・サンチョル、横浜)と茶目っ子の朴智星(パク・チソン、アイントホーヘン)まで負傷でプレーできないので、戦力に差し支えが生じる見通しだ。
また根が深くて葉っぱも広いため、パスのタックルの感覚が国内とは違うベトナムの芝生競技場と今試合公式球のベトナム製のボール「ドンルク」にどう適応するかも勝利の変数に上げられる。
ボンフレール監督は、「芝生とボールの適応訓練を行ったので、大きな心配はしていない。何人かの主戦が抜けたが、エントリーのラインアップに大きな問題はない。大差で勝利したい」と話した。
權純一 stt77@donga.com