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マラソン李鳳柱 五輪後も挑戦続く

Posted September. 15, 2004 22:35,   

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「悔いのない走りがしたかったんですが…。残念です。だから、もっと走ろうと思います。来年は韓国最高記録を破って、世界選手権大会でもメダルを狙うつもりですよ」。

「ボンダリ」の愛称で親しまれている李鳳柱(イ・ボンジュ、34、三星電子)は疲れを全く感じないのだろうか。先月30日にアテネ五輪男子マラソン(14位、2時間15分33秒)が終わってまだ2週間しかたたないのに、再び体づくりに突入した。14日から京畿道華城(キョンギド・ファソン)にある三星電子育成団訓練場でまたトラックを走っている。

「アテネでは、なぜだか調子が良くないと感じたんです。体系的に訓練もうまくこなしたのに、実際走り始める前に何かが物足りないと感じました。国民の皆さんに申し訳ありません」。

李鳳柱は「国民マラソン選手」というタイトルに大きな精神的負担を感じていた。四方八方から寄せられる期待と激励に、いくら練習をしても満足することができなかったと言う。

「体力的に問題があったわけでもないし、ハードな練習が消化できなかったわけでもないのに、試合でうまく走れませんでした。」

フルコースに33回挑戦して32回完走した、世界トップレベルの「ベテラン」である彼にも理解できないことだった。引退する「時」が来たのだろうか?

「正直言って、全盛期の頃には及びません。でも平気です。フルコースを走る度に、まだまだやれると思えたら、走り続けてもいいんじゃないですか?」

引退する考えはないようだ。もちろん、「走るのを止めたらどうか」とすすめる人もいる。だが、それ以上に「希望を捨てず、最後まで走ってほしい」と願うファンが多いと話す。アテネ五輪が閉幕した後、励ましのメールが数多く到着したそうだ。

大会に出場するためには準備期間だけでも3カ月を要する。40〜50日前から1日30〜40キロずつ走らなければならないので、一つの大会に出場するために走る距離だけで2000キロ近い。今までフルコースに33回挑戦した李鳳柱は、地球を1回転半も回る6万5000キロ余りを走ったことになる。自動車に例えると、もう廃車になる時期はとっくに過ぎた。なのに、まだ走りたいのだろうか。

「目標意識が私をここまで引っ張ってきたんです。私が立てた韓国最高記録(2時間7分20秒)を破りたいし、来年にヘルシンキで開かれる世界選手権大会でメダルも狙いたいです。その目標があるから、まだ走るんです」。

李鳳柱はアテネ五輪男子マラソンが終わった翌日未明にも1時間走った。2週間の休暇の間も走りを欠かしたことはない。よく食べ、よく休み、練習を熱心にすることがロングランの秘訣だそうだ。

「単純なことですが、やり抜くのは難しいことです」。

李鳳柱は来年初め、再びフルコースに挑戦する。



梁鍾久  yjongk@donga.com