韓国版キンゼー報告書なのか、視聴率を意識しすぎた番組なのか。
KBS(韓国放送公社)2の『ビタミン』(日曜日夜10時)が5日から放送している性特集「性!アダムとイブの真実」について評価が分かれている。性に関する情報を得ることができる番組だという評価がある一方、家族と一緒にテレビを見る時間なのに性に関して露骨な表現をするのは望ましくないという指摘が出されているからだ。
同番組はKBS、大韓性医学会、大韓家族計画協会が全国の20歳以上の成人男女1万人を対象にしたアンケート調査結果をもとに、金世哲(キム・セチョル)中央(チュンアン)大学泌尿器科教授が出演し、疑問点や悩みなどについて相談をする形となっている。
アンケート調査によると、性と関連した男性のコンプレックス1位は、性行為持続時間(74.8%)、2位は性器のサイズ(32.6%)、3位は性交の回数(17.5%)と分析された(複数回答)。女性回答者のコンプレックス1位は不感症(54.3%)、2位は胸のサイズ(33.4%)、3位は性欲低下(19.7%)だった。
問題はこのような調査結果や性に関する俗説をもとに、男女パネラーが交わす経験談にある。芸能人パネラー10人は「マスタベーションを沢山すれば健康に悪い」、「性行為の時間が長ければ長いほど、女性の満足度は高くなる」など、様々な俗説に対し、パネラーたちの経験談を話す。そして金教授が、このような俗説が正しいか、間違っているかを明確にしていく。
番組のホームページ掲示板で「チャン・キョンホ」氏は、「性については気軽に話をするのが難しいが、この番組を通じて疑問点が解消された」と肯定的な評価をした。しかし、「ユン・ミエ」氏は「子供と一緒にテレビを見ているけど、公営放送なのかそれとも低俗な週刊誌なのか区別がつかない」と厳しく評価した。
金ホサン担当PDは「青少年はインターネット上で性と関連した各種の有害情報に露出されている」としながら、「公営放送できちんとした性教育を行う必要があると思う」と話した。
19日の放送は、性特集の最終編として避妊を取り上げる予定だ。
李珍暎 ecolee@donga.com