北朝鮮が中距離弾道ミサイル「ノドン」(射程1300km)の発射準備を完了したという見解を米政府当局者が明らかにしたと、朝日新聞が24日付で報じた。
同関係者は、偵察衛星と通信傍受などで収集した情報として、「北朝鮮は今すぐにでも、いつでも発射したい時に発射できる状態だ」としながら、発射可能なミサイルの種類を「ノドン」と特定した。
朝日新聞は、同関係者の発言から、北朝鮮はノドン・ミサイルの発射に必要な液体燃料の注入を完了し、最終確認などの手続きが残されているだけだと分析した。
同紙は、北朝鮮のミサイル発射の動きで、(1)国際社会を威嚇し、核問題をめぐる交渉を有利に運ぼうとしている(2)本当に発射しようとしている——との二つのシナリオを想定していると分析した。
これに先立ち潘基文(バン・ギムン)外交部長官とパウエル米国務長官は23日、ニューヨークで会談し、「北朝鮮がミサイル発射実験をすれば、それは非常に不幸なことだ」として、実験中止を促した。
しかし日本の細田博之・官房長官は24日、「いくつかの情報を総合分析した結果、北朝鮮ミサイル基地周辺の兵力増強は、ミサイル発射準備というよりも軍事訓練の一環である可能性が高い」とし、「北朝鮮はミサイルを発射しないだろう」という見方を示した。
細田官房長官は同日の記者会見で、「ミサイル発射のためには多くの準備が必要だが、これまでこのような種類の状況が捉えられていない」と説明した。
一方、パウエル長官は潘長官に、「韓国の核物質実験の事実関係は、明確で簡潔だ」として、「国際原子力機関(IAEA)の11月の理事会がいかなる決定を下すかが重要だが、より大きな問題に広がる心配はしていない」と話した。
洪權憙 朴元在 konihong@donga.com parkwj@donga.com