韓国と米国は在韓米軍撤退の期限を当初米国が提示した05年末から08年末へ3年先送りして、段階的に撤退することにした。撤退規模については1万2500名を維持することで、事実上合意したことが3日、明らかになった。
米国は特に北朝鮮の前方地域に集中配置された長射程砲に対応するため、米軍が運用してきた多連装ロケット(MLRS)部隊の撤退に反対する韓国の立場を受け入れて、MLRS2大隊のうち、1大隊を撤退するという方針を変えて、2大隊全てを残留させることにした。
これについて、連合ニュースは米国防総省関係者の言葉を引用して、韓米両国は率直な意見交換を通じて協議がうまく進んでいるとし、「合意に向けた大詰めの段階に入っているため、1週間か10日以内に発表することができるだろう」と報道した。同関係者は、「発表の際は軍事作戦の機密に抵触しない範囲内で、具体的な撤退日程と当該部隊を公開することもできる」と述べた。
これに先立って先月30日、ウォルフォウィッツ米国防総省副長官は与党ヨルリン・ウリ党の千正培(チョン・ジョンベ)院内代表一行と面談を行った席で、在韓米軍の撤退と関連し、「最終決定する時は、韓国側の立場を十分考慮する。韓国側が満足できる結果が出ると確信している」と述べ、撤退時期が見送られる可能性を示唆した。
韓米両国が撤退期限に合意すれば、米国は年末までに、すでにイラクへ差し向けられた3600名余りを含む5000名を一次的に撤退させた後、残りの兵力は06年から08年にかけて段階的に撤退させるものとみられる。
後続撤退の場合も、アパッチ・ヘリ部隊など中核戦力は最大限先送りにされる見通しだ。こうした撤退計画の変更は、安保空白と抑止力弱化に対する韓国の懸念を勘案し、韓国軍の戦力増強や在韓米軍の再配備日程などを考慮したものと分析される。
權順澤 maypole@donga.com