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産業用毒性物質、北朝鮮が兵器転用すれば? 探知・防御不能に

産業用毒性物質、北朝鮮が兵器転用すれば? 探知・防御不能に

Posted October. 06, 2004 22:01,   

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北朝鮮がどの国でも簡単に手に入れることのできる毒性産業用化学物質(TIC・Toxic Industrial Chemical)を化学兵器に使用した場合、軍装備ではこれを検知できないという分析が提起された。

米ランド(RAND)研究所のブルース・ベネット博士が最近、韓国国防研究院(KIDA)の発刊する英文雑誌『韓国国防分析ジャーナル』04年秋号に寄稿した報告書で「塩素、ホスゲン、アンモニアなどのTICも化学兵器に使われる可能性がある」とした上で、「TICは軍用の化学兵器装備では検知されず、軍の防毒マスクや防護服でも防御が不可能だ」と強調した。

同報告書は、国会国防委員会所属の野党ハンナラ党の黄震夏(ファン・ジンハ)議員が6日、公開した。

ベネット博士はまた、米議会技術評価局の資料を引用し、「晴れた日の夜、ソウル市内の30平方kmの面積に炭疽(たんそ)菌10kgを撒布すれば最大で90万人が死亡し、サリンガス1トンを7.8平方kmの地域に撒布すれば、最大23万人を死亡させることができる」と主張した。

ベネット博士は続いて、「1993年ロシアの海外情報局がまとめた報告書によれば、1992年、北朝鮮は旧ソ連から核弾頭数十個が作れる56kg程度のプルトニウムを密搬入した」と伝えた。



崔虎元 bestiger@donga.com