マルチショッピングモールと文化空間を標榜する龍山(ヨンサン)の民間資本駅舎「スペース9」が8日、オープンする。建物の延べ面積だけでも8万2300坪で、江南(カンナム)のCOEXモールの2.3倍、汝矣島(ヨイド)63ビルの1.6倍規模だ。ベンチマーキング対象だった日本のJR京都駅舎(7万1000坪あまり)、福岡キャナルシティー(6万9500坪あまり・人工運河を挟んだ複合商業施設)よりも大きい東洋最大規模の駅舎だ。
事業施行者である現代(ヒョンデ)駅舎の金テク社長は「定着すれば、週末の流動人口は一日70万人に迫るものとみられる。新村(シンチョン)、龍山、大学路(テハンノ)、永登浦(ヨンドゥンポ)はもちろん、KTX(高速鉄道)と急行地下鉄で1時間以内の距離にある仁川(インチョン)、光明(クァンミョン)、天安(チョンアン)、大田(テジョン)など、中部圏の顧客を吸収し、『全国的なショッピングモール』として位置づけられるだろう」と説明した。
とりわけ、夜間には10、20代を引き寄せる「江北(カンブク)のCOEXモール」になるものと会社側は予想している。会社側は、若者向けのマーケティングの一環として、歌手のソ・テジに15億ウォンを払って公告モデルの契約をしている。
総資本金224億ウォンで設立された現代駅舎は、現代産業開発(50.9%)、鉄道庁(24.6%)、現代海上(7.4%)、大宇(テウ)建設(7.1%)などが株主として参加しており、民資駅舎は30年間収益をとってから、ソウル市に寄付することになっている。
スペース9は、来年初めにオープンするファッションモールを除いて、デジタル館、レストラン館、Eマート、CGV映画館などが今回オープンする。1800あまりの電器製品商店が入居し、新電気商店街とされるデジタル館では、売り場ごとの仕切りをなくした。顧客と営業マン間の「価格の裏駆け引き」慣行をなくし、正札制を導入しようとする趣旨だ。金社長は、「スペース9のすべての売り場は、『値段は量販店より安く、サービスはデパート並みに』を基本戦略としている」と説明した。
周辺の不動産市場も値上がりする気配だ。漢江路(ハンガンノ)のテジェベ不動産の関係者は「シティーパークをはじめ、周辺に供給される高層マンションが大部分徒歩で10分以内の距離にあるため、『龍山駅プレミアム』が相場に上乗せされるだろう」と述べた。
龍山区役所都市整備課の李ジェムン係長は「現在、鉄道庁と話し合っている駅舎前の道路開発問題さえ解決すれば、来年上半期以降には、近隣地域の再開発に弾みがつき、駅舎前の風俗街も整備されるものとみている」と述べた。
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