7日付の産経新聞は、中国事情に詳しい日中関係筋の話しとして、中国の人民解放軍は10月初めから北朝鮮との国境を流れる鴨緑江(アムノッカン)沿いに3万人以上の兵力を集結させている、と報じた。同紙は、日本政府も衛星写真などで同事実を確認しており、情報網を動員して慎重に事態の推移を注視していると伝えた。
また別の関係筋によると、北朝鮮軍も中国軍の動きに呼応する形で、精鋭部隊を鴨緑江沿いに急派したとの情報もあり、中朝国境地帯では両軍の動きが活発化しているという。関係筋はこうした動きについて、「大規模の訓練実施の前触れか、増加を続ける北朝鮮からの脱出者を国境線で食い止める対策の一環として配置した可能性が高い」としている。
産経新聞は、北朝鮮の核問題を話し合う6者協議が、中国のたび重なる説得にもかかわらず開催されないままになっているなど、中朝関係の冷却化が顕著なことから△北朝鮮が弾道ミサイル発射や核実験に踏み切らないようけん制し、△金正日(キム・ジョンイル)総書記の後継者問題がこじれ、内戦状態に陥る場合などに備えた警戒の可能性もある、との見方を示した。
朴元在 parkwj@donga.com