8日、清州(チョンジュ)シンフン高体育館で開かれた第85回全国体育大会の初日の重量挙げ女子高部53kg級ジャーク競技。プラットホームの後に付けてある記録表は、たった一人の選手だけを除いて全部満たされた。
とうとうイム・ジョンファ(18・大邱西部工高)が姿を現わした。2位を確定した金ウンギョン(16・大田セイル高)の3回目の最高記録より10kgも重い100kgを1回目で挑戦したのだ。
単身(150cm)だが、太ももの回りが他の選手たちの1.5倍以上になるたくましい体格のイム・ジョンファは、バーベルをしっかり握りしめ呼吸を落ち着かせた後軽く持ち上げた。負傷でアテネ五輪でのメダルの夢を諦めざるを得なかった「少女ヘラクレス」が、同大会初の3冠王に上がり華やかに再起する瞬間だった。
イム・ジョンファはこれに先立って開かれたスナッチで、韓国新記録の89kgで優勝し、合計でも187.5kgをマークし、2位の金ソジョン(江原原州女高)より27.5kgをもっと持ち上げた。
イム・ジョンファは02年2月、14歳2カ月の歳で最年少国家代表に選ばれた後、その間、韓国記録を19回も更新して「少女ヘラクレス」と呼ばれてきた。
昨年の全国体育典の時にも、58kg級でスナッチ95kg、ジャーク118kg、合計212.5kgの韓国新記録で優勝した。
しかし、彼女は肩の靭帯が伸びる負傷を負って、重要な代表選抜戦には参加できなかった。「選手生命が終わった」とまで言われたイム・ジョンファは、リハビリに成功して、本格的な訓練を始めてから2カ月ぶりの同日、20回目の韓国新記録を樹立した。
イム・ジョンファは競技後、「アテネ五輪に出場できなくて、とても気苦労した。4年後、北京五輪では必ず金メダルを首にかける」と誓った。
一方、同日午後、「生命、その中心で一つに」をテーマに清州総合競技場で開かれた開会式では、アテネ五輪のアーチェリー男子団体戦金メダルリストの林東賢(イム・ドンヒョン、18、忠北体高)が聖火最終点火者に出て、高さ63mの聖火台に火を付けた。
金晟圭 kimsk@donga.com