9日に終わった準プレーオフは、2試合で9本の本塁打が飛び出しスタンドを大きく湧かせた。斗山(トュサン)は洪性炘(ホン・ソンフン)の第2戦延長12回の逆転決勝満塁本塁打と、アルカントラとアン・ギョンヒョンが3発ずつを打った本塁打で、ソン・ジファンが2発を飛ばした起亜(キア)に一方的な勝利をおさめた。
このようにポストシーズンの花は何と言っても本塁打。歴代ポストシーズンから出た本塁打名勝負ベスト3を選んでみた。あいにく、その全部が今年のプレーオフ進出チームである三星(サムスン)と関連があった。
●初代「ミスター10月」柳斗烈
1984年、ロッテと三星の韓国シリーズ7次戦。6次戦まで17打数1安打(打率0.059)にとどまったロッテの柳斗烈(ユ・ドュヨル)は、3−4でリードされていた8回、劇的なな逆転3点本塁打を打った。柳はこの本塁打で、1人で4勝をおさめた崔東原(チェ・ドンウォン)を抜いてMVPに選ばれた。場所は蚕室(チャムシル)球場。
●ホセ、馬海泳、そして任秀ヒョク…
ロッテと三星の第2弾。1999年度プレーオフで、ロッテは1勝3敗で崖っぷちに立たされたが、5次戦にホセのサヨナラ本塁打でバランスを成した。7次戦では0−2で負けていた6回、ホセがまた、1点本塁打を飛ばして、追撃の火種に火を付けた。
観客がグラウンドに汚物を投げつける事件に続いたホセのバット暴力事件が起きて、大邱(テグ)球場は修羅場。しかし、ロッテはこれに屈せず、すぐに馬海泳(マ・ヘヨン)が同点本塁打を打ち、また3−5でリードされていた9回、今度は植物人間となった任秀ヒョック(イム・スヒョク)が同点2点本塁打を打って、延長戦勝利の足がかりを設けた。
●韓国シリーズ初のサヨナラ本塁打と、三星の23年ぶりの優勝
02年、LGとの第6戦。三星が3勝2敗でリードしてはいたが、6−9で敗色が濃かった9回の裏、李承鎏(イ・スンヨブ)が同点3点本塁打を打ち、続けて馬海泳が逆転砲を打ち上げた。勝者も敗者も一瞬、あっけに取られたまま、途方にくれていた。
張桓壽 zangpabo@donga.com