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[オピニオン]「ボターガズム(Votergasm)」

[オピニオン]「ボターガズム(Votergasm)」

Posted October. 22, 2004 00:01,   

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「私たちが家で化粧をして中が透けて見えるシルク服で着飾って、男たちに会ってみる。彼らがきっと私たちと寝たくなるでしょう。ちょうどその時にきっぱり断るの。それで早々と休戦するようになるの。」古代ギリシアの喜劇作家であるアリストファネスの作品『リジストラタ』に出るせりふだ。作品の時代背景はアテネとスパルタ間のペロボネソス戦争(紀元前431〜紀元前404)。美しくて利口なアテネの人妻リジストラタが、女性たちを扇動して「セックスストライキ」で男たちを屈服させて戦争を終わらせるという筋書だ。

◆最初の反戦演劇と言える『リジストラタ』は去年3月、イラク戦争勃発直前にも世界的な話題となった。「戦争に反対する演劇人の集まり」主導で『リジストラタ』のシナリオが世界至る所の劇場で朗読された。当時、デンマークのある女優は「トニー・ブレアー英首相婦人、ブッシュ米婦人は、ご主人が『そのしわざ』をやめるまでいっしょに寝てはいけない」と声を高めた。しかし「平和がなければセックスもない(No Peace,No Sex)」という宣言は結局無為に終わった。指名を受けた有名な女性人士の「非協力」のため?

◆今度は米国の大統領選挙戦に「セックス拒否脅威」が登場した。「投票者(Voter)」と「オルガズム(Orgasm)」を合成した「ボターガズム(Votergasm)」というインターネットサイトだ。このサイトに加入した会員は投票をしない人とは次期大統領選挙の時の2008年までセックスをしないと誓うキャンペーンだそうだ。サイトのスポークスマンは「投票とセックスは米国人になることに参加できる二つの案」と力説した。若い世代の投票率を高める方法も本当にいろいろという気がする。

◆そっと無茶な想像が浮び上がる。もし我が大統領と政府官僚たち、与野党の国会議員、労働界、教育界などすべての社会団体幹部の奥さんたちが一斉に「ストライキ」に入ったら?消耗的で分裂的な政争を直ちに中断することを要求しながら。うまく行けば我が国のあらゆる分裂要因が一度に消える可能性もあるのではないか。

宋文弘(ソン・ムンホン)論説委員 songmh@donga.com