今年の初め、初めて子供を生んだカン氏。姙娠前は体重が60kgだったが、姙娠末期には83kgまで増えた。出産すればすぐに元の体重に戻ると思ったが、産後2カ月が経っても体重は75kg前後で微動だにしない。
心せかされ、1日に1食以上の食事を抜いたが、2週間で5kgが減った。しかし正常に食事をすると、すぐに75kgに戻ってしまった。
カン氏は、「1人で体重を調節している時は、筋肉や脂肪がどのように変化するのか知らなかった。医者が体系的に管理してくれたので、安心して体重を減らすことができた」と言った。
最近は、肥満も高血圧や糖尿病のような「慢性疾患」で、食餌運動療法とともに薬物治療も積極的にしなければならないという主張が出ている。
仁済(インジェ)大、ソウル白(ペク)病院と成均館(ソンギュングァン)大江北三星(カンブクサムスン)病院では、月平均数百万ウォンの費用がかかる一部個人病院やダイエットセンターと違って、比較的少ない費用で肥満管理を受けることができる。
△ソウル白病院〓肥満センターには「体重管理」と「体形管理」のプログラムが設けられている。
「体重管理」プログラムは3カ月過程で、週1回通院して、治療がまともに進行しているかどうかを点検してもらう。初診では高血圧や糖尿などの疾病がないかどうか、食習慣はどうなのか、身体活動量はどの程度なのかを検査する。
カン・ジェホン教授は、「肥満の原因を把握し、食餌療法、運動、薬物のうちどの方法を使うかを決定する。約50%の患者に薬を処方している」と言った。
食欲を抑制できないか、脂っこい食事を頻繁にする場合には、それぞれ食欲抑制剤と脂肪吸収阻害剤を処方する。ただ、食欲抑制剤は口が乾いて血圧と脈が早まるなどの副作用が起こる可能性もある。
肥満治療の成功率は半分ぐらい。患者の約60%が3カ月課程を終え、このうち90%が目標体重である10kgを減らすという説明だ。
費用は最初の1カ月に各種血液検査、腹部コンピューター断層撮映(CT)、体脂肪測定、相談などを含めて30万ウォン。2カ月目は10万ウォン、3カ月目は20万ウォンだ。CTなどの検査を通じて腹部脂肪がどれぐらい減ったのかなどを点検するためだ。「体形管理」プログラムでは米食品医薬局(FDA)の承認を受けた専門医療用装備「エンダーモロジー」を利用して特定部位の脂肪を減らす。
カン教授は、「超音波を利用して腹部などに集中している脂肪を分散させる效果がある。脂肪自体を減らすのではない」と話した。10回以上治療受けた場合效果があて、価格は1回で6万ウォン、4回で20万ウォン。
△江北三星病院〓病院を初めて訪問した患者は、生活習慣、食習慣などを問うアンケートに答えなければならない。どんな理由で、いつから肥満になったのかが分かる資料だ。
朴ヨンウ教授は、「糖尿病などのような特定疾患の結果で肥満になった可能性の高い患者は、精密検査を受けることにする。腹部肥満患者は代謝症候群などに進行する可能性が高い」と言った。費用は最大30万ウォン程度。
特別な疾患のない場合には、食餌療法、運動、薬処方を受けて2週に1回ずつ病院を訪問する。この時、体脂肪検査を受け、医者との面談を通じて食餌療法に問題がないのか、薬の副作用があるのか、運動はまともにしているのかなどを点検してもらう。費用は5万ウォン程度。
朴教授は、「患者の食事日記を通して、少量だけどカロリーの高い食事にするのか、タンパク質は不足ではないのかなどを点検し、間違った食習慣を直す」と言った。例えば、ピラフの代わりにビビンパを、砂糖とクリームの入ったインスタント・コーヒーよりはレギュラー・コーヒーを勧める。
体脂肪検査を通じて体脂肪と筋肉が調和を成して行くのかを点検することも重要だ。朴教授は、「食事を欠かすなど、食習慣が不規則で、まともに運動しない場合、体重が減っても体脂肪は増え、筋肉が減る可能性がある」と話した。
患者の体重減量意志と状況によって使う薬物の種類は変わる。代表的な薬物は食欲抑制剤と熱代謝促進剤。ただ、熱消費を増やす熱代謝促進剤は胸がどきどきするとか眠気が来ないなどの副作用が起こる可能性がある。
朴教授は、「目標にした体重に、12週間で達せられるように誘導している。しかし、肥満は慢性疾患であるために、一生管理するという心得で、生活習慣を変えて行く訓練が必要だ」と話した。
李ナヨン記者 larosa@donga.com