「マラソンが会社を成長させる原動力!」
慶尚南道昌原市(キョンサンナムド・チャンウォンシ)にある自動車部品メーカー、(株)ウィア(旧起亜重工業)は「マラソン企業」と呼ばれている。31日、慶州(キョンジュ)で行われる東亜日報主催2004慶州オープンマラソン大会に、同社の社員655人が参加する。1800人余りいる社員の3分の1以上が出場する形となった。フルコースだけで200人余りが参加する。
社内にマラソン・ブームを引き起こしたのは金平基(キム・ピョンギ、58)代表取締役。金代表は1999年、親会社の起亜の不渡りにより、会社のオーナーが現代(ヒョンデ)自動車に変わったことで動揺する社内雰囲気を刷新するため、マラソンを積極的に勧めた。最近は部署間競争もしている。社内のマラソン同好会も10以上ある。大会参加者数も01年から毎年100人余りずつ増えている。
マラソンが広がるにつれ、会社の売上げも急増し、労災件数も昌原工業団地の中で最も少なくなった。売上げが1999年に比べて10倍以上増えており、今年の売上げは2兆ウォン、来年は3兆ウォンを予想している。
「マラソン企業」という名に相応しく、社員のマラソン実力も高い。今年3月に行われたソウル国際マラソンで50人余りがフルコースを3時間以内で走破し、李ドンギルさん(29)は2時間25分6秒という国内マスターズの歴代最高記録を達成した。
金代表は「マラソンは練習した分、報いられる正直なスポーツなので好きだ。東亜慶州オープンマラソンはうちの社員にとっては一種のお祭り。参加者みんなが楽しい時間をすごせればと思う」と話した。
金晟圭 kimsk@donga.com