双龍(サンヨン)自動車が中国上海自動車(SAIC)に5億ドル(約5500億ウォン)で売却された。これによって1990年代中盤から始まった韓国自動車業界の構造調整が終わった。
双龍自動車の債権団と上海自動車は28日、ソウル中区奬忠洞(チュング・チャンチュンドン)の新羅(シルラ)ホテルで双龍自動車売却の本契約を結んだ。
同日の本契約締結式には崔東洙(チェ・ドンス)朝興(チョフン)銀行長と上海自動車の蔯祥麟社長(理事会議長)、胡茂元総裁(最高経営者)らが出席した。
上海自動車は本契約を通じて債権団が保有している双龍自動車の持分48.9%を、1株当たり1万ウォンの5億ドルで買収することにした。
また△双龍自動車役職員全員の雇用承継△国内生産設備と販売網維持拡大及び持続的な投資△中国車の逆輸入禁止△経営自律性及びブランドの維持などを約束した。
これとともに従業員に一定水準の「売却慰労金」も支給することにした。
双龍自動車に追加的な債務が発生した場合、債権団が上海自動車の損失を補填する最高限度額は売却金額の7%と決まった。
今回の双龍自動車売却で現代—起亜自動車グループを除いた全ての韓国の自動車メーカー(乗用完成車基準)に外国の資本が入ることになった。
上海自動車は、年間60万台の車を生産する中国最大の総合自動車メーカーで国営企業である。