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目を離せば逃がす「珍記録シリーズ」

Posted November. 01, 2004 23:25,   

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世界プロ野球史上でも類を見ない3回の引き分けを記録した現代(ヒョンデ)—三星(サムスン)が対決する今年の韓国シリーズ。その分、珍記録も多い。選手と観衆の気力をそぐような引き分けばかりが量産されているのではなく、打撃戦と投手戦が織り成されて、さまざまな記録が生まれている。規定の7試合で勝負を決められなかったのは23年のプロ野球史上初めてのことだ。

▲引き分けで生まれた記録〓乱打戦になった第2戦の結果は8—8。これはポストシーズン最多得点の引き分けであり、史上初のレギュラーイニング時間制限引き分け試合。

第4戦では投手戦が繰り広げられ、韓国シリーズ初の0—0での引き分けとなった。この試合で三星先発投手のベ・ヨンスが非公認ではあるが、史上初めて10イニングノーヒットノーランを記録した。両チームの投手たちは12回まで27の三振を奪って、ポストシーズン一試合最多奪三振新記録を作り出した。

▲三重殺(トリプルプレイ)にホームスチールまで〓第7戦では2つの珍記録が出た。1回表、三星は痛恨の三重殺を喫した。ノーアウト1、2塁の場面で梁竣赫(ヤン・ジュンヒョク)が打った安打性の打球を、現代1塁手の李スンヨンが直接取った後、1塁を踏んでランナーの金ジョンフンをフォースアウトさせてから、2塁に送球して2塁ランナーの朴ハンイまでアウトさせたもの。

そのすぐ後の1回裏、現代の攻撃。1死1、3塁の場面で、3塁ランナーのチョン・ジュンホは、三星投手のチョン・ビョンホが1塁に牽制球を投げる隙に、俊足を生かしてホームスチールに成功した。歴代ポストシーズン2番目であり、韓国シリーズでは初めての記録。

▲火を噴くバット〓三星は8—3で勝利した第3戦で、6イニング連続得点し、歴代最多イニング得点の新記録を立てた。第8戦まで両チームが放った本塁打は計16本で、韓国シリーズ最多本塁打記録(12本)をすでに塗り替えた。しかし、第6戦では両チームはたった4安打という記録。これはポストシーズン一試合最少安打(4本)の記録だ。

▲後を絶たない記録〓シリーズ試合が長くなって、選手たちの出場関連記録も量産された。現代のチョン・ジュンホは第8戦出場で、韓国シリーズ最多試合(40)出場記録を立て、中継ぎの李サンリョルも毎試合に出て、単一シリーズ最多登板記録を立てた。一方、三星の捕手チン・ガプヨンは、シリーズ最多の死球記録(4)を樹立した。

▲韓国シリーズ「大当り」〓今年のポストシーズンの収入金は過去最高額である1997年の29億1462万2000ウォンを上回った。韓国野球委員会は収入金の中から球場使用料など諸経費を除いた金額をチームに割り当てる。割り当て金は優勝チーム50%、準優勝25%、3位15%、4位10%となる。



田昶  jeon@donga.com