来年は、税金と公共料金が大幅に上昇し、家計へのしわ寄せも大きいものと見られる。特に、不景気で所得は増えていない中、公課金の負担が重くなっており、消費の低迷が進むことが懸念される。
▲不動産保有税の上昇〓最近、各地方自治団体には納税者からの抗議の電話が殺到している。総合土地税が全国平均で、昨年に比べ28.3%上昇したためだ。これは1990年に総合土地税が新設されて以来、最も高い上げ幅となる。地域によっては総合土地税が2倍近く上昇したところもある。
こうした不動産保有税の負担は来年、さらに大きくなる見通しだ。政府が不動産保有税を段階的に引き上げる方針を決めているうえ、今年から保有税について実際の取引価格に近い国税庁基準時価を基準にして課税することにしたためだ。
ソウルの一部地域では不動産保有税が3倍増になるところも少なくないと予想される。このうえ、住宅や土地の過多保有者とされ、総合不動産税が課せられると、「税金爆弾」を喫することになる人も多数に上るものと見られる。
▲車は「税金吸い込むブラックホール」〓宅配にスターレックスを使用する金ソンス氏(37・ソウル市九老区九老洞)は、来年に払う自動車税のことを考えると腹が立つ。
自動車管理法の改正により、これまで乗合車とされていた7〜10人乗り車が、来年からは乗用車扱いとなり、課税されるためだ。そのため、来年は、同じ排気量の乗用車に課せられる自動車税の33%、2006年には66%、2007年には100%に相当する税金を払うことになる。例えば、今年6万5000ウォンだった自動車税が、来年には5倍の33万ウォンに、2007年には13倍の85万ウォンに増加する見通しだ。
これに対し政府は、「カーニバルやムッソーなどの大半が乗用車として乗られているのが現状なのに、乗合車と分類され、小額の税金を納めてきた。こうした問題の解消のためにはやむをえない措置だ」と説明する。
しかし、多くの自営業者は、「少なくとも乗合車のスターレックスを乗用車として乗っている人はほとんどいない」といいながら、異を唱える。
さらに、政府はエネルギー税制の改正を進め、来年にもガソリン対比で軽油価格を引き上げる方針を明らかにしているため、軽油車を運転するドライバーの負担はさらに重くなる。
▲相次ぐ公共料金の引き上げ〓11月1日から都市ガスの料金が平均で6.9%上昇した。韓国電力も来年からの電気料金の引き上げを検討している。最近、ハン・ジュンホ韓国電力社長が、「燃料費の上昇などによって5〜6%電気料金を引き上げざるを得ない。年末ごろに政府と料金の引き上げについて話し合う」考えを示したことがある。2000年11月に電気料金を平均で4%引き上げて以来、今まで据え置きにしていたので、料金の引き上げはやむを得ない措置だ」というのが、韓国電力の説明だ。
この他に、健康保険料も毎年初めごろに引き上げられていたことから、来年も引き上げになるものと見られる。健康保険料の場合、2003年に8.5%、今年は6.75%の引き上げとなった。
各損害保険会社も来年1月から、自動車保険料の引き上げを検討している。また、原油高の影響で、諸公共料金の引き上げも避けられない見通しだ。
政府は、関連法案が国会で可決され次第、タバコの値上げにも踏み切り、年末までに1カートン当たり500ウォンを、来年にはさらに500ウォンを引き上げる方針だ。
孔鍾植 李泰熏 kong@donga.com jefflee@donga.com