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不況の陰り…小遣い目当ての児童バイト急増

不況の陰り…小遣い目当ての児童バイト急増

Posted November. 04, 2004 23:19,   

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長引く景気不況から、小学生を含んだ「ローティーン((low-teen・10代前半))たちがアルバイトを行い、40代以上の主婦たちが就業を求めている。専門家たちは「働く社会」を間違ったものと一概にはいえないが、厳しい生活からがむしゃらに仕事を求めれば、これらは恵まれない弱者であるためひどい目にあう場合が多い。これらのための制度的改善および管理が欠かせない」と口をそろえた。

1日、ソウル冠岳区奉天洞(クァンアクク・ポンチョンドン)のDマンション一帯。

塾を中心にインターネットカフェ、飲食店などがぎっしり立ち並んでおり、小中学生が多く集まるここでは幼い顔をしてチラシを配る子供たちがよく見かけられる。これらは、暮らし向きが悪くなり、小遣い稼ぎのためアルバイトをする小学校4〜6年生が大部分。

金君(12)は、中華料理店の出前さん、屋台などバイトというバイトをすべてやったという。金君は「日雇い労働者である両親が、最近収入が思わしくないのでお小遣いをもらう場合ではないから、小遣い稼ぎに挑戦した」と述べた。

とりわけ、冠岳区新林洞(シルリンドン)・奉天洞一帯と蘆原区(ノウォング)蘆原駅あたりは、1枚に1ウォンずつもらうチラシバイトが容易にでき、小学生が好む地域だ。蘆原駅近くで会った李君(12・小学5年生)は、「うちのクラス32人のうち、10人以上がチラシバイトをやっている。遊び半分でやる子もいるが、大部分はお小遣い稼ぎのためやっている」と説明した。

新林洞の有名な食堂街の飲食店にもアルバイトをする小学生が少なくない。厨房で皿洗いをする女の子たちは、あらかじめ店主たちと口裏を合わせたといわんばかりに一斉「中学校3年生」といった。ところが、学校と年を尋ねるや、大部分答えが詰まった。

インターネットにはずっと前から小学生のアルバイトに関する書き込みで一杯だった。

現行の労働基準法上、満15歳意満の未成年者の雇用は不法。しかし、小遣い目当てのバイト先を求める未成年者が増えるや、これらを雇用しながらもバイト代を与えない雇用主も増えている。インターネットには、このような悪質な店主に対する小学生の不満があとを絶たない。

労働部・生涯政策課の関係者は「15歳未満の未成年者は、働くこと自体が不法であるため、雇用主が最初から会計帳簿に記録せず、取締りが難しい」と述べた。



丁陽煥 兪載東 ray@donga.com jarrett@donga.com