ドルに対するウォン相場は4年2ヵ月目にして1ドル=1110ウォンまでウォン高が推移した。
5日、ソウル外為市場でウォン相場は、前日比2.80ウォン高の1ドル=1110.60で取引を終えた。
これは、00年9月8日(1108.60ウォン)以来の最高値だ。
同日のウォン相場は、1111.50ウォンでスタートしたが、一時1110.30ウォンまでウォン高が推移した。
ブッシュ米大統領の再選以降にも、双子の赤字(貿易と財政赤字)の解消を視野に入れた人為的な「ドル安政策」基調を維持するだろうという見通しが強まったことから、二日連続のウォン安ドル高となった。
また、同日中国の人民銀行(中央銀行)の高官が人民元を切り下げる可能性に触れたことを受け、日本の円などアジアの通貨が米ドルに対し一斉値上がりした。
外為市場の関係者は「ドル安が進む中、国内企業がドル立てで受け取った輸出代金と外国人の株式投資資金なども相次いで市場に売り渡している。しかし、1ドル=1110ウォン台を突破することへの警戒感からドルを買う動きも強まり、追加下落傾向が制限になっている」と説明した。
李康雲 kwoon90@donga.com