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大手企業、1ドル〓1000ウォン以下のウォン高に備えて対策作り

大手企業、1ドル〓1000ウォン以下のウォン高に備えて対策作り

Posted November. 10, 2004 23:01,   

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現代(ヒョンデ)・起亜(キア)自動車、LG電子、LG化学など一部の大企業が、来年度の経営計画をまとめる中で、1ドル当たり1000ウォンまでウォン高ドル安が進んだ時に備えた「最悪のシナリオ」も一緒に作っていることが確認された。

国内主要企業が1ドル〓1000ウォン以下までウォン高が進んだ場合に備えて経営シナリオを作成するのは、通貨危機以後初めてのことで、中長期経営戦略にも少なからぬ影響を与える見通しだ。

現代・起亜車企画総括本部のある役員は、「最近の急激なウォン高を受け、為替相場と関連し、様々な経営シナリオをまとめている。ここには1ドル〓1000ウォンが崩壊した時の対策も含まれている」と10日述べた。

LG電子も1ドル〓1000ウォン以下までウォン高が進んだ場合に備えた経営シナリオを作っている。LG電子側は、「最近、1100ウォン以下までウォン高が進むものとみて計画を変更している。さらに1000ウォン以下になる場合にも備えている」と明らかにした。

また、LG化学経営企画チームの関係者は、「来年には為替相場が最大のリスク要因になると見られるため、最悪のシナリオで1ドル〓1000ウォン以下へと、ウォン高に歯止めがかからない場合、経営状況がどう変わるかチッェクせざるを得ない」と述べた。

ウォン・ドルの為替相場は通貨危機に見舞われた直後の1997年11月、1ドル当たり1000ウォンを突破した後、これまで1000ウォン以下に落ちた場合は一度もなかった。大部分の大企業は、来年度の事業計画を立てる際、ウォン・ドルの基準為替相場を1ドル〓1050〜1070ウォンで策定しているが、一部企業は為替相場がさらに急落する場合に備えた対策も練り始めている。

企業の「1ドル〓1000ウォン崩壊」シナリオの作成は、中長期的な経営戦略にも影響を与える見通しだ。

韓化(ハンファ)証券のアン・スウン自動車産業担当研究員は、「企業は1ドル〓1000ウォン以下までウォン高が進んでも、利益創出の可能な方法を深刻に考慮するしかない。生産法人の海外移転の加速化、投資計画の調整、限界事業の放棄に伴うリストラが加速するだろう」と予想した。