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「米第2師団移転は、北朝鮮精密打撃のためのもの」

「米第2師団移転は、北朝鮮精密打撃のためのもの」

Posted November. 11, 2004 23:20,   

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在韓米軍第2師団を京畿道平沢(キョンギド、ピョンテク)地域に移転させたのは、北朝鮮に対する「精密打撃(Surgical Strike)」能力を強化するためだという主張が11日、提起された。

民主労働党の魯会燦(ノ・フェチャン)議員は同日、国会統一安保外交分野対政府質問で、「昨年4月の未来韓米同盟政策構想(FOTA)第1回会談で、米国側は、『戦術指揮統制(C41)システムとともに先端兵器が導入されれば、精密打撃に更なる能力が備わるだろう。発展した戦争遂行能力に向け、第2師団の現位置は適切でなく、基地構造を調整しなければならない』と話した」と主張した。

米国側はさらに、「このような新しい(兵器システムの)攻撃性と緻密性、生存性を韓国に(適用することを)検討するには、現在、在韓米軍の韓半島配置状況を再考する必要がある」とつけ加えたと、魯議員は伝えた。

魯議員の主張が事実なら、国会に提出された「龍山(ヨンサン)基地移転包括協定」と「連合土地管理計画(LPP)」改正案を巡る議論は、加熱するものとみられる。

魯議員は、「米第2師団の現位置が戦争遂行に適切でないという真意は、北朝鮮の長射程砲の射程距離から在韓米軍の核心戦力を取り除くことだ」とし、「米国が北朝鮮に対する精密打撃カードを使った場合、北朝鮮はこれに対応するしかなく、結局、韓民族は戦争の泥沼に踏み込むだろう」と述べた。

これに対して、当時FOTA会議に出席した関係者の多くが、「話にならない」、「そのような話はなかった」と否定した。匿名のある会議出席者は、「米国がそのように考えているとしても、公けに公表するということは、外交戦略上、得策ではない」としながら、「反米感情を煽ぎ、LPP改正案を否決させるための世論煽動だ」と非難した。尹光雄(ユン・グァンウン)国防部長官も「(FOTA会議内容は)機密事項なので話せないが、精密打撃と第2師団再配置は全く関係がない」と強調した。

しかし魯議員側は、「我々の主張は、政府が保管中のFOTA会議速記録のうち、一部を最近筆写して明らかになったもので、『米国企画参謀部長が発言した』と記録されている」と明らかにした。この速記録は2級秘密文書だ。

魯議員はさらに、「現作戦計画『5027−04』は、精密爆撃技術を活用して、特定ターゲットを攻撃する案と、北朝鮮のミサイル攻撃に備えたミサイル防御体制(MD)構築が含まれている」としながら、「同作戦計画も、北朝鮮に対する精密打撃を前提に設けられたものだ」と主張した。



李承憲 ddr@donga.com