北朝鮮の官営メディアは17日、金正日総書記の肩書きを報じながら「敬愛なる指導者」という言葉を外していたと、日本のラジオプレスが伝えた。
インターナショナル・ヘラルド・トリビューンと日本の朝日新聞、読売新聞などはこれに関連して、金総書記の肖像画が主要国家施設から撤去されたのに続いて、氏名の前につけていた敬意を表す言葉もなくなったとして、金正日個人崇拝の中断措置として受け止められていると報じた。
これについて韓国政府当局者は、「北朝鮮テレビに出てくる各種の公共機関では金総書記の肖像画がそのまま飾られていた。金総書記は現地指導を引き続き行なっているので、身辺に異常があったとは判断し難い」と話した。
韓国の北朝鮮専門家は「金総書記の最近5回の現地指導を伝えた中央通信の報道で『敬愛なる』という表現が使われているのは1回に過ぎない。『敬愛なる』という表現を北朝鮮がいつも使ってきたとするラジオプレスの解釈は行過ぎている」と話した。
ロシアのタス通信は16日、北朝鮮内の公共施設で最近、金総書記の肖像画が撤去されていると報道し、北朝鮮内部の異常説を提起していた。
金影植 spear@donga.com