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複数学位で海外就職に成功

Posted November. 28, 2004 23:02,   

한국어

「期待半分、心配半分で中国へ来たんですが、就職すると自信ができます」

中国上海から自動車で1時間半ぐらい離れている蘇州市の蘇州大学中語中国文学科を卒業した劉真姫(ユ・ジンヒ、23、女)さんは、8月、地元の韓国企業であるテシン電気に就職した。テシン電気は、釜山(プサン)に本社のある自動車部品工場で、職員は約300人。彼女はここで課長クラスの管理職として働く。

劉さんは、「こちらに続々と入ってくる各国の企業を見て、これからは世界を舞台に働きたいという夢を持つようになった」と話した。

▲実る複数学位制〓劉さんは大邱(テグ)大学中文学科2年生を終えて、蘇州大学3年生に入って残りの2年を勉強した後、両大学から卒業証書をもらった。劉さんが地元で就職できたのは、協定を結んだ国内大学と外国大学が2年ずつ勉強した学生に共に学士の学位を与える複数学位制があったから可能な事だった。

複数学位制は国内大学が学生の海外就業のために、01年〜02年、先を争って導入しており、すでに実り始めている。蘇州市に進出している韓国企業は今年から複数学位をもらった留学生を採用し始めた。中国語が上手な上、中国の文化と情緒も理解しているなど長所が多いため。

三星(サムスン)電子などに精密ねじを納品するソウル金属蘇州法人の孫俊洛(ソン・ジュンラク、45)代表は、8月、蘇州大学などで複数学位をもらった大邱大学出身4人と嶺南(ヨンナム)大学、蔚山(ウルサン)大学、慶南(キョンナム)大学出身など、7人を初めて採用した。

蘇州市は昨年の外国資本誘致実績が40億ドル規模で、中国全域で最高水準を記録したほど、各国の企業が活発に進出している。

孫代表は、「複数学位をもらった学生は通訳はもちろん、中国に対する理解が深くて、原材料の購入など会社全体の業務にかなり効率的だ。地元の企業の間で複数学位制の学生に対する関心が高い」と説明した。

▲こうした点に留意すべき〓しかし、複数学位をもらったとしても必ずしも採用されるわけではない。大邱大学と蘇州大学で複数学位をもらって6月ソウル金属蘇州法人に就職した金到𨯁(キム・ドギョン)さんは、「多様な国の企業が中国に進出しているだけに、中国語だけでなく英語力も重要だ」と話した。

特に複数学位制は協定を結んだ両大学の間の信頼がなければ失敗しやすいと、関係者らはアドバイスしている。

蘇州大学の黄興国際交流処長は、「アジアの多くの大学が中国の大学と複数学位制の協定を結びたがっているが、困難がある。協定を結んだ大学が学生の資質を保証できるように信頼を構築するのが重要だ」と述べた。同大学は昨年、中国地方大学評価で総合1位を占めた。

これと関連して、昨年12人を追加的に同大学に送った大邱大学の教授らは、最近地元を訪れて学生たちから苦情を聞き、大学側に彼らに対する格別な関心を要請するなど、学生管理に努めている。

一方、教育人的資源部が10月、全国4年制大学を対象に調査した結果、国内56の大学が中国、米国、豪州などの大学と複数学位制協定を結んでいることが分かった。



李權孝 boriam@donga.com