「国内13のプロサッカー球団が年間使う予算だけでも1500億ウォンを上回っているというのに、そのお金だけの価値を国民に喜びを与えているのか、反省すべきです」
最近、某プロサッカー球団の団長は「プロサッカーが変わるべきだ」として、このように述べた。生まれ変わらないと危機を迎えるだろう。プロサッカーの主要関係者の危機意識がこの程度なのだから、今年1年間を見届けたファンの気持ちはどんなものだろう。
いつ試合が行われるがさえ、まともに知ることができなかった「どろどろの日程」と、シーズンを通して取り沙汰された外国人選手関連の不正疑惑にファンたちの抗議が止まなかった。この過程でサッカー協会の顔色を伺うことで精一杯だった連盟執行部とファンらちの視線を引き止めることに失敗したマーケッティングも、ファンたちの関心を遠ざける要因だった。
今シーズン、プロサッカーの出発点はばら色だった。FCソウルが最大市場であるソウル時代を切り開いたし、車範根(チャ・ボムグン)監督(水原三星)と李ジャンス(全南ドラゴンズ)監督などスター監督が各チームの采配を取ってから「第二のプロサッカーブーム」が見込まれた。
しかしシーズン序盤から噴き出た外国人選手絡みの不正疑惑はプロサッカー界を揺るがした。結局、シーズン終盤まで亡霊のように付きまとっては、現職コーチなど球団関係者とエージェント10人を拘束する線で一段落はしたものの、更なる捜査結果次第では再び水を差す雷管になる恐れも残っている。
試合内容の面でもファンの期待に及ばなかった。今シーズンKリーグは全160試合で299ゴールをマークし試合あたり1.87ゴール(2003年シーズンは2.6ゴール)というゴール干ばつなっている。また国内のスター選手が不在するなか外国人選手がゴールゲッターがゴールを独占しているのも、ファンの関心を半減させている。正規リーグ得点ランク上位10位に名を連ねている国内選手はウ・ソンリョン(10ゴール・4位・浦項スティーラズ)と金ウンジュン(8ゴール・5位・FCソウル)のたった二人だ。プロサッカー連盟が来シーズンから外国人選手保有限度を5人から4人に減らして国内選手を育成することで一致したのは、不幸中の幸いだ。
観客数も今シーズン242万9422人が競技場を訪れ、昨シーズン(244万8868人)を下回った。
金尙浩 hyangsan@donga.com