大手企業のトップや筆頭株主の2世たちが、経営の前面に出る動きが早まっている。
2世たちは、今後の経営権継承に備えて、該当の企業で着実に経営修業を積みながら、単純な「オーナー一家」を超えて専門経営者としての地位を固めるのに力を注いでいる。また経営権防御のため株式を引き続き買い入れ、筆頭株主としての地位も強固にしている。財界では、果たして2世たちが「企業家精神」を受け継いで成功裡に腰を据えることができるか注目している。
▲LG電線、筆頭株主の2世が前面に〓昨年末、LGグループから分離したLG電線グループは最近、筆頭株主の2世が相次いで主力系列会社の主要役員に就任し、体制を整えた。
E1(旧・LGカルテックスガス)は28日、具平会(ク・ピョンフェ)E1名誉会長の次男具滋溶(ク・ジャヨン、49)副社長を社長に昇進させた。これに先立ち、具平会名誉会長の三男具滋均(ク・ジャギュン、47)高麗(コリョ)大学教授も、LG産電管理担当副社長に就任した。
具斗会(ク・ドゥフェ)極東(ククトン)都市ガス名誉会長の一人息子である具滋殷(ク・ジャウン、40)LG電線理事も、1年で常務に昇進した。
LG電線グループは伝統的な長男相続の原則によって、具泰会(ク・テフェ)LG電線名誉会長の長男具滋洪(ク・ジャホン、58)会長がグループ会長を引き受けた。
LG電線グループのオーナー1世代は、故具仁会LGグループ創業者の実弟である具泰会、具平会、具斗会名誉会長で、いずれも現在経営の第一線から退いた。
▲ロッテ、辛東彬副会長の地位強化〓辛格浩(シン・ギョクホ)ロッテグループ会長の次男である辛東彬(シン・ドンビン、49)副会長は最近、地位がさらに強化され、これから父親の後を引き継ぐ準備を事実上終わらせたという評価が高い。
辛副会長は1997年にグループ副会長となり、今年に入って親企業であるロッテ製果と未来事業である湖南(ホナム)石油化学の代表取締役も兼職するようになった。10月にはグループの事業方向調整と構造調整を引き受けるホテルロッテの政策本部長も引き受けて、実質的にグループの責任を負う地位に上がった。
▲30代オーナー2世たちの経営修業〓曉星(ヒョソン)グループは趙錫来(チョ・ソクレ)会長の三人の息子が、グループの中長期経営戦略を模索する(株)曉星戦略本部に勤めている。趙顯俊(チョ・ヒョンジュン、36)副社長と趙顯文(チョ・ヒョンムン、35)専務、趙顯相(チョ・ヒョンサン、33)常務は法律と経営戦略などグループ内各分野の専門家として活動している。
日進(イルジン)グループ許鎮奎(ホ・ジンギュ)会長の長男である許正錫(ホ・ジョンソク、35)氏は今年初め、日進電気の常務として入社し、最近専務に昇進した。
現代(ヒョンデ)デパートグループは、鄭夢根(チョン・モングン)会長の長男鄭志宣(チョン・ジソン、32)氏が昨年初め副社長から副会長に昇進して実質的に経営の前面に出た。次男である鄭教宣(チョン・ギョソン、30)氏も最近、現代デパートの部長から理事に昇進し、本格的な経営修業を受けている。
現代・起亜(キア)自動車グループの鄭夢九(チョン・モング)会長の息子である鄭義宣(チョン・ウィソン、34)氏は現代・起亜自動車の企画総括本部副本部長と起亜自動車企画室長を兼職しながら、最近はスロバキア工場建設など国内外の事業に積極的に出始めた。鄭義宣氏の現在の職責は副社長だ。
三星(サムスン)グループ李健煕(イ・ゴンヒ)会長の息子である李在鎔(イ・ジェヨン、36)三星電子常務もハードな経営修業を受けながら未来に備えている。
金斗英 河壬淑 nirvana1@donga.com artemes@donga.com