1995年から、大学の競争力を高めるため改革が推進されて来たが、韓国の大学教育競争力は世界主要国のうち最下位水準であることがわかった。
このため、金振杓(キム・ジンピョ)新任教育副総理の就任を契機に、韓国大学教育の競争力を確保するための対策が急がれるという声が、経済界を中心に提起されている。
しかし、大学教育に生半可に市場論理を適用した場合、人文社会科学など基礎学問の荒廃化をもたらしかねないという教育界の反発も強く、大学教育改革が巡航するかどうかは不透明な状況だ。
28日、韓国開発研究院(KDI)の「大学改革の青写真、第2段階改革」という報告書によれば、韓国は高学歴者の比重は高い方だが、大学教育競争力と企業の求める高級技術者供給能力では劣っているという調査結果が出された。
KDIは国家競争力格付け機関であるスイス国際経営開発院(IMD)の03年報告書を引いて、調査対象30カ国のうち、韓国は高学歴者比重(25〜34歳対象の調査)で第3位を占めたと発表した。
しかし、「大学教育が競争社会の需要をどれほど満たしているのか」を示す大学教育競争力部門では第28位で、「資格を取り揃えた技術者が労働市場に充分に供給されているのか」を示す高級技術者供給部門でも第25位に止まった。
「教育体制が競争社会の需要にどれぐらいよく符合するのか」を示す教育体制競争力部門でも第21位と下位圏で、大学と企業間連携部門は第16位で中間水準であるとわかった。
実際に、韓国の大学卒業生の資質に対する企業らの不満も日増しに大きくなっている。
全国経済人連合会が最近、223企業の人事担当者たちを対象に、大学教育に対する満足度を調査した結果、100点満点に26点という結果が出た。KDIの大学改革報告書作成に参加した禹天植(ウ・チョンシク)KDI先任研究委員は、「過去20年間、政府の大学政策は質的な内容より量的膨脹に焦点を合わせて来た。政府は大学に対する各種規制を解除し、自立権を与え、大学同士の競争を通じて自然な改革につながるようにしなければならない」と言った。
孔鍾植 金昌源 kong@donga.com changkim@donga.com