起亜(キア)自動車光州(クァンジュ)工場の労組幹部らが入社希望者やブローカーなどから億単位のカネを受け取って「就業商売」を行った事実が、続々と明らかになっている。また検察が、外部推薦人の名簿が保存されているUSB(ポータブル保存装置)のドライブ復旧作業を完了したため、近いうちに外部推薦人に対する取り調べも行われるものとみられる。
起亜自動車・光州工場の採用不正事件を捜査している光州地検は30日、生産契約職の採用過程でカネを受け取った労組代議員の李某容疑者(34)など労組幹部4人とブローカーの李某容疑者(46)ら6人を拘束した。
検察は同日、またカネを受け取って採用を斡旋した労組代議員1人と元労使協力チームのチェ某容疑者(44)ら2人に対して拘束令状を請求した。
これで、今までに起亜自動車の採用不正にかかわって拘束された容疑者は、労組支部長の鄭丙連(チョン・ビョンヨン、45)容疑者と光州工場・前人材管理チーム長のナ(39)容疑者、ブローカー朴(38、女性)容疑者を含めて9人となった。
特に労組代議員のチョ某(35)容疑者とシン某(36)容疑者は、9月に行われる第18代労組委員長選挙の資金を用意するために組織的に犯行に加わった事実も明らかになった。
また労組が就業専門ブローカーと結びついている事実も浮き彫りになった。拘束されたブローカーの李氏は、入社希望者8人から2億100万ウォンを受け取り、このうち1億6000万ウォン余りを労組代議員に渡したことが確認された。
検察はまた、生産職職員と労組幹部など20人余りが自首しているため、彼らを相手にカネの受け取り経緯などを調べている。
検察の関係者は「推薦者の書かれた名簿を入手して、推薦した人が誰なのかよく調べている」と話した。
鄭勝豪 金權 shjung@donga.com goqud@donga.com