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トンネル工事棚上げになった千聖山はどんな所

トンネル工事棚上げになった千聖山はどんな所

Posted February. 04, 2005 22:40,   

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「ウルル、ドカン」

4日午後2時。蔚山市蔚州郡三東面(ウルサンシ、ウルジュグン、サンドンミョン)の京釜(キョンブ)高速鉄道13−3工区、千聖(千聖)山元曉(ウォンヒョ)トンネルの工事現場は、発破作業音とともに重機の動きが慌ただしい。

工事現場は、釜山(プサン)方向から見た時、元曉トンネル(13.23km)入口と三東トンネル(235m)出口が150mの距離を置いて向かい合っており、両側の工事が同時進行中だ。元曉トンネル入口は、千聖山の山裾が始まる所。

SK建設、大宇(テウ)建設、三星(サムスン)建設のコンソーシアムが工事を進める元曉トンネルは、現在200mほどの掘削が進んでおり、三東トンネルは100m程度掘られた状態だ。

工事関係者は、「200mを掘削した結果、地質状態は悪くなく、地下水の漏出はなかった」と話す。

千聖山は、慶尚南道梁山市下北面(キョンサンナムド、ヤンサンシ、ハプクミョン)と蔚山市蔚州郡に渡っている。海抜700mを超える峰が9つの尾根に沿って続いており、「嶺南(ヨンナム)の金剛山(クムガンサン)」と呼ばれるほど景観がすばらしい。

元曉大師が1000人の唐の僧侶に華厳経を説破して仏の弟子にしたという説話のため、千聖山は一時元曉山と呼ばれもした。現在、内院寺をはじめ、ホンリョン寺、ノジョン庵など約10の庵がある。

千聖山は、山頂付近に広がる約20万坪規模の高山平原と原始状態の自然を見ることができるムジェチ沼など、約20の湿地が形成されている。

1997年から発見され始めたこれらの沼の中で、一部は1998年に湿地保全地区に指定されて管理人が配置され、一般人の接近が遮断されている。元曉トンネルはこれらの沼から水平で200〜1000m程度、垂直で200〜500mほど離れている。

しかしムジェチ沼の場合、人々の出入りや排水工事、林道建設などによって破壊が進み、沼が乾燥して急速に草原地帯に変化しているという。

チユル僧侶と環境団体は、元曉トンネル工事で、地下水脈に誤って触れた場合、沼地帯の水が全て抜けて湿地が破壊されると主張している。

これに対して韓国鉄道施設公団側は、トンネルと沼は地下直線距離で数百m以上離れており、注意して工事すれば沼地に全く影響を与えないと反ばくしている。

梁山市トクゲに住むある住民は、「トンネルのために地下水が抜けるというのは、とんでもない」とし、「むしろ飲食店や周辺で温泉が開発されるために、消えていく地下水がもっと多いだろう」と話した。



石東彬 mobidic@donga.com