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「敬遠されるバンク、歓迎されるフーズ」

「敬遠されるバンク、歓迎されるフーズ」

Posted February. 27, 2005 22:37,   

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▲「下がる銀行、上がる外食産業」〓ソウル市九老区九老洞(クログ・クロドン)にあるCビルの持ち主は最近、ビル1階のテナントを銀行からピザハットに変えた。家賃を上げたいというビル所有者の要求に銀行側が難色を示したため、すぐにビルの「看板テナント」を変えたのだ。

同氏は「銀行に出て行ってもらい、代わりに外食産業に入ってもらったら、ビルの他のテナントさんたちも喜んでくれた。ビルの名前も事実上『ピザハットビル』に変わっている。」と話した。

「コーヒービーンコリア」もソウルの明洞(ミョンドン)店、明洞タワー店、光化門(クァンファムン)店など、以前金融会社が入っていたビル1階に200坪前後の超大型店鋪を展開している。

さらに、テイクアウトコーヒーのブームを巻き起こした「スターバックス」は、ソウル中区乙支路(チュンク・ウルジロ)所在の外換(ウェファン)銀行本店、ソウル永登浦区汝矣島(ヨンドゥンポク・ヨイド)所在の国民(ククミン)銀行本店ロビーなど、銀行の「心臓部」にまで入り込んでいる。

▲銀行のテンントがビル所有者に敬遠される理由〓つい最近までは、銀行が入っているビルは、周辺で最高の価値をもつビルとしてお墨付きを得ていた。しかし今は状況が様変わりした。

まず、週休2日制の実施やインターネットバンキングの活性化で銀行を訪れる客が大きく減った。

さらに銀行は午後4時半になると閉店するので、流動人口の足が途絶える。本格的な売り上げが発生する夜に、ビル1階の「灯が消えて」他のテナントの営業にまで悪い影響を及ぼすというのが、ビル所有者たちの言い分だ。

また、低金利が続いているなか、ビル所有者が月極め計算で家賃を請求するのに対し、銀行側はビルを出るときに家賃が戻って保証金形式を主張しているため、再契約率が落ちている。

一方、銀行側もリストラを図るため、店舗の数を減らしたり、新しい店舗を出す場合はコスト削減を狙って、「1階はATMなどの機械コーナー、2階は窓口」という形で展開したりしている。

▲外食産業の恩恵〓OLの金へミさん(27)は「明洞に来ると、決まってスターバックスで友人に会い、近くの店で買物をする」と話した。スターバックスがいわば「待ち合わせと買物」の出発点になっているわけだ。

実際、スターバックスが入っているソウル中区忠武路1街の明洞ビルは1990年以来、韓国で最も地価が高かったソウル中区明洞2街のウリィ銀行明洞支店ビルを追い抜いて、韓国一地価の高い土地になった。

外食産業が進出し、低迷した商圏の景気を活気付けた例も少なくない。

「アウトバックステーキハウス」が最近ソウル南営店、天安市(チョンアンシ)新富(シンブ)店など、以前映画館だった場所に新しい店鋪を出してから、流動人口が増え、周辺の店の売り上げも伸びているという。

『商街114』のユ・ヨンサン所長は、「過去、明洞の商圏はウリィ銀行明洞支店がある『明洞通り』を中心に形成されていたが、今はスターバックスなどがある『中央路』に人が集まる。集客では外食業者が銀行より優れている」と指摘した。



李康雲 woon90@donga.com kimhs@donga.com