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[オピニオン]整形手術

Posted February. 28, 2005 22:34,   

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「自分に老いを感じる。顔はしわくちゃのちり紙のようだ。自信がなくなる…」。韓国のおばさんたちの愚痴ではない。最近、英国BBCインターネットニュースに紹介された40代中年男性の整形手術に関する体験談だ。彼らは額のシワを伸ばし、垂れたまぶたをあげるなど外貌を変えて、若さを取り戻したようだと喝采した。保守性が濃いという英国でも、ボトックス手術と整形手術の半分は中高年世代が占める。いわゆる「若さを管理するビジネス」が世界的にブームだ。

◆女性の整形手術に対しては外見至上主義と批判した彼らも、年を取った男性には多様で寛大な解釈を下す。英国の審美整形医者協会のサイマン・ウィデー氏は「若く見えなければならないという社会的圧力が深刻だからだ」と話した。競争は次第に激しくなり、利口な若者たちは突きあがってくるし、平均寿命は益々長くなるため、賢明な生存戦略が必要だとの意見だ。日増しに発達する現代医学と、永遠の若さを追求する人間欲望の「不可欠な出会い」となるわけだ。

◆政界ほど激しい競争の舞台はないだろう。若くてハンサムなら点数を取るが、整形手術した政治家に対するイメージはやや複雑だ。目の下のしわを取り除く手術をして非難にさらされたイタリアのシルビオ・ベルルスコーニ首相、ボトックス手術の疑惑を受けたジョン・ケリー前米大統領候補がその例だ。人には自然なもの、先天的なものが良いという先入観があるうえに、「年を取る賢明さまで隠さなければならないほど自信がないのか」という反応を呼ぶ可能性があるからだ。

◆ウクライナの有名な病院は、政敵によって薬物中毒になり、美少年のようだった顔がでこぼことなったヴィクトル・ユシェンコ大統領に手術を提起した。そのおかげで、国民の顔まで明るくなれば、嬉しいことだ。二重まぶたの手術を受けた盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領も、もっと大きくなった目で国政をよく察することを願う人々が少なくない。令夫人の権良淑(クォン・ヤンスク)女史も一緒に整形手術を受けたというのだから、大統領府の内も外も、ちゃんと見てくれる事を望む。ただ、間違った「世論」が出回ることを心配して、手術の事実を明らかにすることを延ばしてきたのかもしれないが。

金順徳(キム・スンドク)論説委員yuri@donga.com