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[オピニオン]小学校の「三権分立」

Posted March. 09, 2005 22:34,   

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新春、新学期を迎えて、全国の小学校で学友のために奉仕する誠実な働き手を選ぶ選挙が盛んだ。クラス別に班長を選んで、全校の子ども会を設置する間、自分の子の「立身出世」を応援するチマッパラム(スカートの風、教育ママの熱心な教育熱という意)も激しくなっている。昔は担任の先生が勉強ができたり有力父兄の子どもを一方的に指名した場合もあったが、最近は通じない。京畿道(キョンギド)教育庁は今学期に入って、初めからすべての子どもが代わりばんこに、一日または一週間ずつクラスの役員を務めるよう勧告した。

◆子どもの選挙だとて侮れない。既成政治に劣らないキャンペーンが繰り広げられ、大統領候補顔負けのイメージ戦略も駆使する。世相を反映してか、小学校でも女性候補がもっと積極的で、女子生徒の票心の方向によって当落が決まる場合が多い。校内テレビ放送を通じた合同遊説と政見発表は基本で、電子投票制を導入した学校もある。中央選挙管理委員会では「学校選挙コンパニオン」制度を取り入れて、各学校の要請がある場合、投票箱や記票所などを提供する。

◆ソウル蘆原区孔陵(ノウォング・コンルン)2洞の花郎(ファラン)小学校は、17年間「花郎子どもの国」という独特な子ども会を運営してきている。クラス別に会長、副会長、「国会議員」、「裁判官」を選出し、1、2年生を除いた全校生が直接選挙で「大統領」を選出する。各クラスの国会議員と裁判官は別途の会議を開き、国会議長と最高裁判官を選び大統領を牽制させる。数日前、息子が裁判官に選ばれた父兄は、「子どもの間で発生した紛争の是非を正し、担任の先生に子どもの過ちを言い付けるのが主な任務だ」とし、笑いを爆笑した。

◆子どもたちはこうした過程を経て誰も権力を独占してはならないという牽制と均衡の三権分立の原理を身に付けることができる。やたらなことを言ってはいけないし、負え切れない「学校移転」のような問題を持ち出しては逆風にさらされるという教訓も得ることができるだろう。近いうちに小学校で「憲法裁判所長」も選び、この席が一番羨ましがられる日が来るかも知れない。

呉明哲(オ・ミョンチョル)論説委員oscar@donga.com