03年3月テレビで中継された盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領と平検事たちとの破格的な対話の時間。大統領と検事たちの「階級章を取った」討論に国民の注目が集められた。
ところで、この場で一瞬一番目を引いた人は陪席した康錦實(カン・クムシル)法務部長官(当時)だった。テレビを通じて、憲政史上最初の女性法務部長官が履いた短いスカートと足を組んで座っている姿を見た国民は、世間が変わったことを実感した。
◆「足を組むこと」は、ボディーランゲージ(Body Language)の側面で自信感の表れであるか権威に対する挑戦、または性的挑発を暗示する。しかし、政治的にはしばしば「気の争い」に代わる。1970年代、当時の朴正煕(パク・ジョンヒ)大統領は、ジミー・カーター大統領との首脳会談の際、カーター大統領が韓国内の人権状況を取り上げると、足を組んで不愉快な感情を露にした。金永三(キム・ヨンサン)元大統領は韓米首脳会談の時、いつも足を組んだまま、隣の席に礼儀正しく座っているクリントン前大統領を政治後輩のように接し、クリントン大統領が対話の途中立ち上がろうとしたら、太ももを抑えて座らせたというエピソードも伝わる。
◆今度はライス米国務長官が下院税出委員会に出席して、議員たちの質疑に答えている姿を撮った一枚の写真が報道されて話題になっている。多くの人の視線がライス長官の「テーブル上の」表情と手のジェスチャーよりは、「テーブス下」の足を組んで重なっている両脚に集まっている。知的でありながら自信に満ちているように見える。自分を追及する議員の戦意を失わせながら、瞬間的に精神を錯乱させようとする高度の計算までしたのだろうか。
◆映画「氷の微笑(Basic Instinct)」でも多くの男性を魅了させた主演女シャロン・ストーンの「足を組んだ」姿が話題だった。シャロン・ストーンは捜査官に向かって足を組みながらタバコを吸うシーン一つで、一挙にセックス・シンボルに浮上し4億ドルを稼いだ。シャロン・ストーンがこのシーンで本当にノーパンだったかをめぐって、ファンの間で一大議論になったこともある。同じく「足を組む」行為でも、ライス長官は知的自信感の表れで、シャロン・ストーンは性的挑発に解釈されたりする。
呉明哲(オ・ミョンチョル)論説委員oscar@donga.com