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中東で動けなくなった中古車2万台は「どうするのか」

中東で動けなくなった中古車2万台は「どうするのか」

Posted March. 18, 2005 22:33,   

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△イラク特需が悪材料に=イラク政府は昨年11月末、環境保護を理由に、2000年以前に生産された中古車の輸入を、今年1月1日から禁止する、と発表した。韓国産の中古車がヨルダンで動けなくなった理由は、輸入禁止の措置が施行をわずか1カ月後に控えて、突然発表されたからだ。

イラクに輸出される中古車は、ヨルダンの非関税地域でイラクのバイヤーに販売されていて、同地域まで車を運送するのに1、2カ月かかる。中古車輸出業者の社長A(37、仁川市西区)氏は「イラク政府の措置が発表された当時、すでに80台の中古車が船積みされた状況だったため、ヨルダンに車をとめておくしかなかった」と話した。

輸出が制限されるにつれ、昨年末まで月500台のレベルだった同社の輸出物量は、今年に入り月約20台に減り、30人だった職員も3人だけが残った。A氏は「野積み場の賃貸料など管理費だけでも1台あたり1日約5000ウォン(約500円)が費やされるが、金を稼げるところがない」とし、苦情を訴えた。

約50台をヨルダンに野積みしておいた輸出業者B(38、京畿光明市)氏は「周辺で輸出会社5社がすでに閉業した」とし「管理費がないため、損害を甘受してまで、車を分解し、部品として売っている業者も多い」と話した。輸出会社にも責任はある。イラクが近く輸入制限の措置を解除するだろうと期待し、輸入禁止発表の後、船積みを強行した会社が多かった、というのが業界の話だ。

△代替市場を開拓すべき=イラク戦が終わり、02年13万3000台にのぼった中古車の輸出は、昨年32万台に増えた。そのうち73%の23万6000台余が、ヨルダ、ンシリアを通じてイラクへ入った。

とりわけ、販路が限定された中小企業は、輸出量の90%以上をイラクに集中したものとされる。イラクに輸出される車両は、2000年以前に生産された古い中古車が多い。昨年、中古車の平均輸出価格が2400ドル(約25万円)台だったのに比べて、中東地域に輸出された中古車の平均価格は1700ドルだったのも、そのためだ。

業界では、新しい販路の確保が、中古車の輸出を蘇らせる道だと判断している。イラクの代わりになり得る市場には、アフリカの各国とチリ、ペルー、ロシアなどが選ばれる。中古車業界の関係者は「中古車の輸出には、新車市場を先取りするとの意味もあり、市場開拓が重要だ」とし、「だが、中小企業の力量には限界があり、政府レベルの対応も必要とされる」と訴えた。



朱性元 朴重鍱 swon@donga.com sanjuck@donga.com