独島(トクト、日本名竹島、天然記念物第336号)の観光が、4月30日から本格的に許可される。
「安全に守ること」に焦点を合わせてきた独島保護政策も「美しく育てること」に変わる。文化財庁は23日、1日70人に制限された独島の入島人員を1回70人・1日140人に増やし、入島予約制と観覧客案内制度を、鬱陵邑(ウルルンウプ)条例に制定するようにする独島管理基準案を発表した。
この基準案はこの日、文化財委員会・天然記念物分科委員会の審議で可決された。これによって今後、独島の東島(トンド)と鬱陵島を行き来する定期観光船が1日2度運航され、99年から入島を制限してきた独島管理指針(文化財庁の告示)は廃止される。
兪弘濬(ユ・ホンジュン)文化財庁長は23日、記者懇談会で「独島入島の観光が、24日からは申告だけでも、1日140人まで可能になるが、正式の観光は定期観光船と便宜施設が作られる4月30日から可能だろう」と述べた。
兪庁長は、独島の自然環境をき損する恐れがある、との指摘について「独島観光が可能な時期が3月〜6月上旬と9〜10月に制限され、天気の事情などもあることから、観光期間は年間およそ40日になる。観光範囲も、同島の接岸施設から頂上の灯台までの狭い探訪コースのみになり、心配しなくてもいい」と話した。
この日、文化財庁・建築諮問委員である建築家の承孝相(スン・ヒョサン)氏は、無計画に設けられた独島の人工的な施設物をリノベーションするための「独島環境保護計画」の草案を発表した。「場所の魂」をテーマにした同計画は、約600坪にのぼるセメントの接岸施設を木で覆い、探訪コースのセメント階段とステンレスのガードレールを木造に変え、「韓国領」という記念碑のデザインと位置を変える内容などを盛り込んでいる。文化財庁は独島環境保護計画のため、20億ウォンの予算を投入する計画だ。
權宰賢 confetti@donga.com