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芸術には国境・葛藤はない

Posted March. 28, 2005 23:24,   

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25日午後、ソウルの弘益(ホンイク)大学前の展示空間「ルーフ」。日本のアーティストの松陰浩之氏が韓国雑誌の一枚を壁に貼って、ダーツゲームのように矢を投げるや、数多くの文字の中で「原」という字に刺さった。アーティストは、この字からインスピレーションを受け、壁にペンで絵を描き始めた。

同じ時間、約50m離れた酒屋「ラティーノ」には、この様子が大型テレビで上映された。40歳の同年の韓日アーティストグループ戦である「40戦」はこうして幕を上げた。

よくグループ戦と言えば、アーティストたちの作品を一緒に展示することだが、今回の展示は、このような通念を打ち破って、韓日アーティスト14人が24時間リレーで、展示空間に絵を描いたり、作品をつくる形式で進められる。ジャンルにかかわらず、前の人の作品から受けたインスピレーションで作品を作り、これを4月7日まで展示する形で行なわれる。

何よりも同日のイベントで目を引いたのは、韓日関係がいつになく緊張している時に、今年の韓日国交正常化40周年を記念して、「40歳」の韓日アーティストたちが、芸術をコードにコミュニケーションと友情を分かち合ったという点だ。同時通訳者4人が彼らの意思疎通を助けた。

最近ぎこちなくなっている韓日関係を意識して不祥事を憂慮した主催側が、警備会社のガードマンを動員して展示場や酒場の前を見張るようにしたため、周辺は緊張感を帯びた。しかし室内は終始一貫して笑いに満ちていた。展示に参加した韓国側のアーティストは、金ソラ、金ホンソク、チェ・ジョンファ、チョン・ソヨン、ホン・ソンミン、イ・ジョンミョン、イ・ミギョン氏たち、日本側のアーティストは小沢剛、有馬純寿氏などのアーティストグループ、「昭和40年会」会員の7人で、ベニス・ビエンナーレや東京・森美術館の個展などで日本内でも注目されているアーティストたちだ。

「昭和40年会」は、彼らが生まれた1965年の日本の年号からつけた名前。386で代表される韓国の1965年生まれが、政治・経済・社会の新しい世代的地形を作ったように、日本の1965年生まれも、画一的で集団的な生活から抜け出して、個人的で多様な日常的生活に注目するようになった初めての世代だと言う。

韓日のアーティストたちは事前準備もなしに、現場で即興で作品を作り出した。日本のアーティストたちは、アニメーション作品を編集したビデオ作品やテクノ音楽を作曲して歌うパフォーマンスや踊りなどを披露して、映像時代の世代であることを誇示した。韓国のアーティストたちは、合コン・パフォーマンス、詩の朗誦、チョコレートの絵など、比較的に静かな作品を披露した。

日本のアーティストの小沢氏は、「日本の40歳は生まれる1年前に開催された東京オリンピックに代表される日本の高度成長と国際化の果実を初めて享受した世代だ」と話した。日本のアーティストたちは、最近イシューになっている独島(ドクト、日本名竹島)に関する質問に対しては、「関心がない」という返事で一貫した。ただ、グループのリーダーである松陰浩之氏は、「大多数の日本の若者は、植民や戦争の経験がない戦後世代なので、韓国はただ親しくしたい隣国であるだけだ」と伝えた。

同日のイベントは、一晩中、韓日芸術家たちの熱い語りと遊びが続き、国境と歴史を飛び越える芸術の力を見せてくれた。02−3141−1377。



angelhuh@donga.com