北極の象徴は、北極グマだ。
多くの人が北極グマに対する疑問点をぶつけてきた。「北極グマは冬、排泄しないというが、それが事実なのか」、「毛が本当に雪のように白くて柔らかいのか」、「テレビのコマーシャルのように、クマが本当にコーラを好むのか」という荒唐な質問まで…。
「北極グマに直接会えるでしょう」と羨ましがれたが、北極地方で1ヵ月以上過ごしているが、まだ北極グマに会っていない。
焦りが募って村でイヌイット(地元の人が、エスキモーという言葉の代わりに自らを指す言葉)のクマ狩人で有名なアリアスク・イドルット(51)氏に「北極グマを見ることができるか」と聞いてみた。すると、彼は「たまに飢えたクマが村に現れてゴミ箱をあさるようなことがある。今年は食べ物が豊富なのか、一度も村に現れていない」という答えと共に、「クマが村に現れると本当に危険なので、一人で出かけないように」と念を押した。
世界野生動物基金(WWF)の調査によれば、世界に分布している北極グマの数は2万2000頭余り。この中でカナダに一番多い1万3000頭余りが暮らしている。保護種で狩りが厳格に統制されているが、今年カナダ最北端のヌナブト州に割り当てられた北極グマの狩りクオーターは115頭。
イドルット氏が伝えるクマの特性は次の通り。北極グマのメスは1月子供を生む時、氷の穴で全然動かない。もちろん排泄もしない。しかし、オスは自由に狩りに出たり、排泄もする。北極グマの毛は、生まれたときは雪花のようだが、成長しながら黄色が多くなり、毛は荒くてブラスチックのストローのように堅い。北極グマも甘いものが大好きだから、コーラは飲めないはずがないと…。
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