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ロシア・ガス田事業が白紙化の危機

Posted April. 14, 2005 23:11,   

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▲ロシア・ガス田事業の「国有化」?〓韓国としては、実現の可能性が最も高いと評価していたシベリアのコビクタ・ガス田のガス導入が、白紙に戻る危機に直面している。

ロシア政府が最近、このガス田で生産される全量を内需向けとして供給する案を検討中であるためだ。事業主体も英国のブリティッシュ・ペトロレアム(BP)からロシア国営ガス公社(ガスプロム)に移る可能性が高まった。

当初同事業は、シベリア・イルクーツク近隣のコビクタ・ガス田を韓国とロシア、中国が共同開発し、イルクーツク〜中国〜西海(ソヘ、黄海)〜平沢(ピョンテク)につながる4200kmのパイプラインで、中国と韓国にガスを供給する計画だった。韓国は、08年から30年間、毎年700万トンのパイプライン天然ガス(PNG)の安定的な供給を受ける予定だった。

韓国とロシアは、00年5月に金大中(キム・デジュン)大統領がロシアを訪問した際、同事業に合意し、03年11月には妥当性の調査まで終えた。昨年9月、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領のロシア訪問の際も、同事業の継続推進を再確認した。

しかし、ロシアと中国の価格交渉が決裂し、ロシア政府が国内の統合ガス供給網(UGSS)計画を立てたことで、同計画が白紙となる可能性が高まった。ロシア政府はその代わりに、韓国と中国にサハリン産ガスの供給を提案する予定だ。

▲一部のガス導入事業は予定通り?〓サハリン2鉱区ガス田で生産された液化天然ガス(LNG)の韓国導入は、予定通り実施される見通しだ。韓国ガス公社はすでに、サハリン2鉱区ガスを08年から年間150万トン以上導入することで決定し、今月末までにロシア側と交渉を終える予定だ。

韓国石油公社(KNOC)も昨年、ロシア国営石油公社と2件の油田共同探査・開発に合意し、了解覚書(MOU)を交わした。しかしKNOCは、このうちサハリン3鉱区のベニンスキー鉱区は、技術評価の結果、事業性が低いと判断して、参加をあきらめた。

その他に、西カムチャッカ油田開発事業には、引き続き参加することを決め、2月には地質探査作業のための中間財政支援の合意に署名した。西カムチャッカ油田の推定埋蔵量は7億5000万トン。ロシアのエネルギー業界の消息筋によると、KNOCは、地質学的探査費用の大半を負担する代わりに、油田開発事業の持分の40%を持つ条件で、同事業に参加しているという。



kimkihy@donga.com