情報通信部(情通部)が明確な法的根拠もなしに未成年者を含め、5600人あまりの生体情報を収集してきたことが明らかになった。
19日、情通部が国会の科学技術情報通信委員会に提出した資料によると、情通部は02年から昨年まで生体情報データベース(DB)の構築のために、3600人の指紋と2020人の顔の形状など、計5620件の生体情報を集めた。この中には未成年者も一部含まれている。
指紋は、件あたり3万〜4万ウォン、顔の形状に対しては4万〜10万ウォンを支払うなど、あわせて28億ウォンの予算が投じられた。
情通部は「生体認識会社と学会、研究機関の研究開発と製品の性能アップのため、試験環境が提供できる生体情報DBが必要になった。国内製品の技術競争力を高めるために収集した」と説明している。
陳大済(チン・デジェ)情通部長官は「プライバシーの侵害を避けるため、本人であるかどうかを確認できる姓名と住所、連絡先は集めておらず、未成年者は両親の書面同意を得た」と釈明した。
これに対し、与党ヨルリン・ウリ党の徐惠錫(ソ・ヘソク)議員は「個人情報の保護が深刻な社会問題として浮上している状況で、未成年者も生体情報収集の対象にしたのは問題だ。生体情報漏れと誤乱用を防ぐための法律制定を急ぐべきだ」と指摘した。
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