「先端デジタル技術と人間性が出会えば…」
生まれながらインターネット環境に接して、冷たくて機械的なデジタル文化に慣れている「1324(13〜24歳)世代」。この世代が既成世代よりも人間的でアナログ的感性を重視する新しい文化を作り出しているという分析が出た。
第一(チェイル)企画は、ソウルに住む13〜49歳の男女800人を対象に社会変化に対する態度を深層調査した「デジタル文化が作り出すこれまでとは違う時代、そしてその時代の主役」と題された報告書を1日まとめた。同報告書は「1324世代」を他の世代とは違う特性を持つ「ポストデジタル世代(PDG:Post Digital Generation)」と位置づけた。
▲人間的価値を重視する「新」デジタル世代〓報告書はPDGを13〜24歳で現在中高校と大学に在学中で、他の世代とは差別化された性向を持つ世代と分析した。冷たいデジタル環境の中で育ったが、人間的・アナログ的な感性と共に、主体的で楽天的な性格を持つ世代だという。
同世代はオンライン世界とオフライン世界の境界を崩して、初期デジタル時代に現われた「孤立した個人」から脱皮していると報告書はつけ加えた。
サイワールドのミニホームページサービスが昨年、1100億ウォンの売り上げを上げるほど大きな成功を挙げたのは、オンライン上で現実と似たような人間関係を結びたがるこの世代の特性によるものだということ。
▲PDGでもみんな一緒なわけではない〓PDGの中核は1986年以後生まれた「1618(16〜18歳)世代」。インターネットが大衆化した時期に小学生時代を送り、デジタル機器と文化を自由に活用する生活が日常化した世代だ。
これに比べて1980年以後生まれた「1924(19〜24歳)世代」は、インターネットが本格的に普及する前に流行したコンピューター通信(ハイテル、チョンリアンなど)を通じてネットワークを経験した世代と分類される。「1618世代」よりはデジタル機器と文化に慣れていないと見られている。
1989年以降に生まれた「1315(13〜15際)世代」は、まだ独自の購買力を持っていないため、主な消費層としては限界があると、第一企画は分析した。
▲合理的な消費主体に浮上〓PDGは欲しい物に対する衝動買いの傾向が高い。しかし、クーポン、割引カードなど割引の特典を積極的に活用するなど、計画購買の傾向も高い「ヤヌス的消費行動」を見せる。
アンケート調査で、「本当に欲しい物は取りあえず買う」と答えた割合が44.3%もあった反面、「割引の特典を積極的に活用する」という割合も58.2%にのぼった。
同報告書は、PDGを位置づけるキーワードとして「H.E.A.R.T.S」を提示した。△H(Human Relationship)=人間関係のためのデジタル△E(Expressionism)=表現のためのデジタル△A(Anti-literality)=視覚的なライフスタイル△R(Relaxed Mindset)=楽天的なライフスタイル△T(Trend-independence)=トレンドに対する主体的な収容態度△S(Speed)=即時性だ。
第一企画のブランドマーケティング研究所、李周鍱(イ・ジュヒョン)次長は、「PDGは人間的な感性に愛着を持ち、失敗を恐れないなど合理的でありながら人間的な面貌を見せている。人間の顔をしたデジタル世代と理解すればいいだろう」と話した。
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