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我々はピアノロックだ

Posted May. 03, 2005 23:34,   

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12日のデビュー・アルバム『アルファビート』発売を控えた3人組みプロジェクト・グループ「オメガ3」に会った。彼らに関する情報を得るため、インターネット・ポータルサイトの検索語入力に「オメガ3」を打ち込んだら、突然「人間の身体に良い植物性脂肪」、または「健康補助食品オメガ3」が出てくるだけだ。まったくグループの正体がつかめない。「元々『オメガ3』が意味することとあまり違いません。偶然、犬の飼料袋を開けた時、丸印の上に『オメガ3含有』という文句があったんです。瞬間、『これすごく良さそう』という気がしたんです」(ユン・ジュンホ)

「オメガ3」はモダンロック・グループ「デリースパイス」のユン・ジュンホ(35・ベース)とチェ・ジェヒョク(30・ドラム)、「ユン・ドヒョン・バンド」とカン・サネなどのアルバム作業でキーボード演奏をしたコ・ギョンチョン(29)が集まって作ったプロジェクト・グループだ。アルバムのタイトル『アルファビート』は、「初砲門を開く響き」という意味。彼らの言うその「響き」は他ならぬ「ピアノロック」だ。

「昨年夏、偶然、酒席で、『ギターなしにロックをしてみたらどうか』と思いついたんです。ギターを抜いてその代わりピアノを入れようという話をしたんです。そして音楽は1980年代の人気ラジオ番組だった『チョン・ヨンヒョクの音楽世界』の雰囲気が出るよう、復古スタイルで作りました」(チェ・ジェヒョク)

「オメガ3」のキーボード演奏者、コ・ギョンチョンはオリジナル・ピアノの代わりに、昔のロックバンドたちが使ったメロトロンやハモンドオルガンみたいな鍵盤楽器を使った。『サッカリン』、『私の歌』など彼らの音楽は復古志向を越え、真摯な音楽的実験が盛り込められた曲だ。タイトル曲『三つ葉のクローバー』も明るく軽快な曲だが、だからと言って軽いだけではない。コ・ギョンチョンはこの曲を自分の母方の祖母を思いながら作ったと言う。

「1905年に生まれ、20世紀の韓国の全ての歴史を自ら体験した人です。しかし、極めて平凡な人でした。『三つ葉のクローバー』は私の母方の祖母のように、一度も注目されることのなかった平凡な人々の話です」(コ・ギョンチョン)

アルバム・リリースを控え、メンバーたちは、「まるで試験が終わったようだ」と言った。もう残ったのは大衆が付ける成績表だ。しかし彼らは焦燥よりは、さっぱりした気持ちだと言う。



bsism@donga.com