「言葉は通じなくても、心だけで充分に通じるということが分かるようになりました。韓日両国の関係も、心さえ打ち解けたら回復できると思います」
独島(トクト・日本名竹島)問題で韓日関係に暗雲が漂っているなか、60、70代の日本のお年寄り7人が、2ヵ月月間をかけて、ひたすら歩いて韓国を一周し話題となっている。
主人公は西川阿羅漢(74)、小林昌仁(70)、遠藤靖夫(62)、金井三喜雄(61)、川田茂(60)さんなど、日本のウォーキング・マニアたち。彼らは4月1日、釜山(プサン)市庁前を出発し、慶州(キョンジュ)〜東海(トンヘ)〜洪川(ホンチョン)〜ソウル〜牙山(アサン)〜公州(コンジュ)〜光州(クァンジュ)〜晋州(チンジュ)を経て、31日午後4時、釜山市庁前の噴水台広場に到着した。
61日間で歩いた距離は1500km。1日に長ければ50km(釜山〜長安)を走破するなど、20代の若者でも耐えにくい1日平均24.6kmを歩く苦難の行軍をした。1日の目標距離が35kmを超える時は午前7時から歩き、それ以下である時は午前8時から午後4時まで、平均8、9時間を歩いた。リーダーの西川さんは、「私たちが日本人であることを知っていながらも、果物と飲み物をくださった韓国人の暖かい心がありがたかった。心が通じればできないことはない」と話した。
田昶 jeon@donga.com