顔には疲れた気配がはっきりとしていた。しかし、特有の自信は感じられた。
先月30日、所属チームのPSVアイントホーヘンをアムステルカップ(オランダサッカー協会カップ・FAカップ)の首位に上げ、オランダリーグ優勝に続いて2冠王の主役になった「太極戦士」こと朴智星(パク・ジソン、24)。ウズベキスタンとの06W杯ドイツ大会アジア地域最終予選(3日)を控えた1日、タシュケント・インタコンチネンタル・ホテルで初めて姿を現わした彼は、「実はかなり疲れている。しかし、僕を声援してくれるファンのため素晴らしい試合をする」と述べた。
「所属チームでサッカー選手としてたくさんのことを成し遂げた一年だった。これからは代表チームのためにプレーする。体力がやや落ちたのは事実だが、2日ぐらい選手たちと一緒に訓練すれば回復するだろう。チームの成績がよかったので、いい気分でW杯予選に臨める」。
朴智星は所属チームでのポジションと代表チームポジションが違ってくる可能性について、「FWであれMFであれ、どちらもうまくできる自信がある」と話した。
朴智星は6ヵ月ぶりに代表チームに合流した安貞桓(アン・ジョンファン、29、横浜)や、今回新たに加わった「サッカーの天才」こと朴主永(パク・ジュヨン、20、FCソウル)と、呼吸を合わせるようになったことに対しても大きな期待感を示した。
「安さんとは目つきを見ただけで何を望んでいるかが分かる。朴主永も国家代表に選ばれるほどの実力を持っており、1、2回一緒にプレーするとお互いにすぐ相手のことを理解するようになるだろう。良い結果が期待される」。
朴智星は、「まだ再契約するか移籍するかについて確実に決まったことはない。しかし、移籍するチームで私がもっと成長できるという確信があれば移籍する」と話した。
李栄杓(イ・ヨンピョ)、朴智星が合流した韓国代表の23人は、同日午後、タシュケント・ポリススタジアムで初の現地適応訓練を行った。
一方、朴智星はアジアサッカー専門ウェブサイトの「フットボールアジア」が選んだ欧州舞台で活躍しているアジアのサッカー選手のうち、トップに挙げられた。フットボールアジアは、「朴智星が多くのゴールと優れたプレーで、所属チームのアイントホーフェンをオランダレギュラーリーグとカップ大会の2冠王にした」と説明した。
梁鍾久 yjongk@donga.com