「夢は再び実現される」。サッカーの韓国代表チームがワールドカップ(W杯)6大会連続本戦進出という「金字塔」を立てた9日、市民たちは夜あまり眠れなかったにもかかわらず嬉しい表情だった。豪快にゴールを決める場面は、何度見ても飽きなかった。国家代表の公式サポーター「レッドデビルス」は「02年・W杯の感動と喜悦が再現された日」とし、喜びの気持ちを隠せなかった。
サポーターたちは、ソウル光化門(クァンファムン)付近の大型電光板で中継放送が流れなかったため街頭応援は諦めたが、鍾路区恵化洞(チョンノグ・ヘファドン)にある「レッドデビルス」の専用カフェ「サッカーの憩い場」に集まり、夜をあかした。メンバーの金ジョンヨンさん(33・女)は、「休む暇もなく歓声をあげたり、拍手したりするなど熱気でいっぱいだった。サッカーを愛するレッドデビルスが果たした快挙だ」と誇らしげに語った。
ソウル鍾路と江南(カンナム)、新村(シンチョン)付近のビヤホールや居酒屋では、若者で賑わい「サッカー特需」を得た。大型サウナにも普段より大勢の客が入った。主要ポータルサイトのクウェート戦関連の写真は同日、100万件を上回るアクセス件数を示した。
検索語のランク1〜5位が、朴主永(パク・ジュヨン)選手やサッカーの動画、クウェート戦などで、いずれもサッカーと関連のある単語だった。ネットユーザーたちは、「蒸し暑い暑さのなか、最善を尽くしてくれた選手たちが誇らしく思える。次の目標はW杯優勝だ」とし、本戦進出を祝った。北朝鮮と一緒にW杯本戦に進めなかったことについて、残念がる反応もあった。
本戦入りが確定した午前4〜5時には、携帯電話のショート・メッセージ・サービス(SMS)使用が殺到した。KTFは、先週木曜日の同時間帯のSMS使用件数が27万件余だったが、この日は33万件余に増えたと明らかにした。SKテレコムも、SMSの使用件数が先週より70%も増加した。KTF関係者は、「SMSマニアたちが、本選進出の喜びを文字で交わした結果とみられる」と話した。
光州市光山区(クァンジュシ・クァンサング)にある法務部傘下の少年保護教育機関、コリョン情報産業学校では同午後、135人の生徒全員が教師とともに韓国−クウェート戦の再放送を視聴した。生徒たちは、ゴールを決める度、上着を脱いで振りながら、歓声をあげた。同校の教師、チャン・セゴルさん(40)は「闘魂を発揮する選手たちの姿は、学生たちが健康な社会の構成員に成長できる動機を与えるだろう」と話した。