国会の「コメ交渉国政調査特別委員会」は13日、36人の証人と参考人が出席した中で聴聞会を開き、コメ交渉をめぐる裏面合意疑惑などについて集中的に追及した。
特委の委員たちは、「政府が交渉力の不在で事実上裏面合意をしておきながら、国民にこれを隠した」とし、交渉の責任者を追及した。しかし、証人として出席した政府関係者たちは、「裏面合意ではなく、追加的な付加合意であった」と反論した。ただ、交渉の過程で農民を説得できなかった点については謝罪した。
▲裏面合意なのか、付加合意なのか〓最大争点は、政府がコメ交渉のため他の銘柄を譲歩したのかどうかということ。特に、中国産リンゴと梨の検疫手続きを簡素化して、事実上輸入を許容したのではないかという追及が相次いだ。
野党ハンナラ党の金在原(キム・ジェウォン)議員は、昨年12月政府が在中韓国大使館に送った文件のうち、「他の懸案はコメとの連携議論の可能性を勘案し、一応合意文で削除したが、公式書簡は来年初め中国に送付される予定」という内容を根拠に、「これは当時、裏面合意が進められたという証拠だ」と主張した。
金議員はまた、中国の要求で検疫手続きの文件に「速やかな」という表現が含まれたこと、合意文に署名する直前、外交通商部が再び削除を要求したものの、拒絶された点などを指摘した。間違った交渉で中国産果物の輸入を繰り上げて、韓国の果樹産業に被害をもたらしたということ。
しかし、潘基文(バン・ギムン)外交通商部長官は、「速やかにという表現があっても、8段階の検疫手続きを経なければならず、今すぐ輸入するという意味ではない」と説明した。また、昨年の交渉当時、責任者だった許祥万(ホ・サンマン)前農林部長官は、「裏面合意がまったくなかったという言葉に責任を負う」と強調した。
米国のコメ市場シェアの保障要求に対して、政府が「念頭に置く(take note)」と答弁した部分も議論になった。野党民主労働党の姜基甲(カン・ギガプ)議員は、「世界貿易機関(WTO)の規定に反する市場シェアの保障要求を、明白に断らなかったことそのものが間違いだ」と批判した。
▲「反省している」〓与党ヨルリン・ウリ党の李始鍾(イ・シジョン)議員は、「リンゴと梨の話が初めて浮上した昨年7月と、コメ交渉の結果を発表した昨年12月をはじめ、4回の説明の機会があったにも関わらず、政府が最後までこれを明かさなかった」と批判した。
ハンナラ党の鄭文憲(チョン・ムンホン)議員は、「今度のコメ交渉を仮に評価するならば『D+』ぐらいしかならない」と酷評した。
これに対して金鉉宗(キム・ヒョンジョン)通商交渉本部長は、「国会に来てきちんと報告しなければならなかったが、不手際な点があった。反省していると謝罪した。韓悳洙(ハン・ドクス)経済副首相は、「政府としては最善を尽くした交渉だったが、農民には申し訳ない」と頭を下げた。
lightee@donga.com