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悲観主義が韓国を支配している 仏ジャーナリストが指摘

悲観主義が韓国を支配している 仏ジャーナリストが指摘

Posted July. 01, 2005 05:54,   

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「悲観主義、韓国の政治家や労組幹部たちと会話をするとき、そういう雰囲気が韓国を支配しているという印象を受けた」。

これは、フランスの有力月刊誌「ル・モンド・ディプロマティク」の編集人であるラモネ氏が、7月号のカバーストーリーで書いた前文だ。同誌はル・モンド紙の姉妹紙。

記事の見出しは「韓国に出された警報」となっている。パリ第7大学の教授でもあるラモネ氏は米国の文化覇権主義を強く批判してきた論客だが、先月には韓国を訪れ、各界の要人たちと会っている。

ラモネ氏は、まず韓国の同盟関係に注目した。氏は「対北朝鮮の政策をめぐって米国との緊張が高まって関係がますます悪化しており、日本との関係も依然として張り詰めた状況だ」と説明した。

次に指摘したのは、悪化している経済事情だ。「韓国は数十年ぶりに第3世界の国家の中では最も発展した国となったが、韓国の経済成長は今は、息が荒くなっている状況だ」とし、「消費の減少と輸出の鈍化で苦しんでいる」と強調した。

とくに、韓国の臨時職勤労者や労組関係者たちと面談した内容を紹介しながら、世界化の圧力の下で韓国の雇用事情が大きく不安定化していると評価した。ラモネ氏は、「世界どこでも雇用の不安定化がこれほどまでの状況に至ったケースはない」とも主張した。

さらに鄭東泳(チョン・ドンヨョン)統一部長官が北朝鮮・平壌(ピョンヤン)で金正日(キム・ジョンイル)総書記と会談した事実に触れながら、「金総書記は6者協議の枠組みに戻る意向を明らかにした」とし、「今や、ボールは米国側コートにあるが、ブッシュ米大統領が、はたして攻撃的な性向を抑えて、同盟国である韓国の勧告を受け入れるかどうか注目される」として、疑問を示した。



琴東根 gold@donga.com