ソウル中央地検公安2部(徐昌煕部長)は26日、参加連帯が告発した国家安全企画部(国家情報院の前身)の不法盗聴テープである、いわゆる「Xファイル」事件の担当となり、捜査に着手した。
検察の関係者は「この事件は盗聴から始まっており、選挙とかかわる内容のため、公安部が担当するのが適切だと判断した」と話した。
ソウル中央地検は公安2部の金炳鍱(キム・ビョンヒョン)検事を主任検事として、所属検事4人全員を捜査に参加させることにした。
検察はさらに、三星(サムスン)グループ側が不法盗聴された内容を報じたマスコミ各社を通信秘密保護法違反の疑いなどで告発する場合、同事件も同じ部署に割り当てて一緒に捜査する方針だ。
金鍾彬(キム・ジョンビン)検察総長は、前・現職の検察幹部らが三星側から「モチ代(賄賂)」を受け取ったという疑惑に対して、「時效が過ぎており、不法盗聴資料に基づいて捜査に着手するのは不適切だ」と話した。
ハンナラ党、民主労働党、民主党など野党3党は、同事件に対して真相解明のための特別検察官の任命を求めている。
一方、同日午前、MBC記者2人と一緒に仁川(インチョン)国際空港を通じて出国しようとした在米韓国人の朴某氏(58)は、当局によって出国禁止の処置がとられたため、出国できなかった。
米国市民権者である朴氏はXファイルの流出過程にかかわった疑いで25日、出国禁止の措置が取られたという。
朴氏の出国が禁止されるや、同行した記者2人も出国をあきらめて帰ったという。
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